こんにちは、グンマーOLのゆきです。
今日は、「結婚は決まったけど、結納はどうしよう」、「結納ってどんなことするんだろう」と情報収集中の方向けに、私たちの結納式をご紹介します!
東京の目黒雅叙園で行った、関東式結納のレポートです。
- 【基礎知識】結納の作法・しきたり
- 【お値段公開】雅叙園の結納品紹介
- 【リアルレポート】雅叙園で行った結納式経験談
結納の専門店舗で教えてもらった、お作法やしきたりについても記載しています。雅叙園の結納品の写真やお値段、雅叙園でもらった結納式の口上のカンペもおまけで公開しているので、参考に読んでみてください!
「顔合わせ食事会の場所を探し中」という方はこちらの記事をどうぞ!雅叙園の施設や当日の食事の内容について詳しく紹介しています。
結納の方法
そもそも、なぜ結納をやることにしたかというと
最後に振袖きたいなぁ・・
周りに結納やってる人あまりいないからやってみたい
という至極、自分たち本位な理由ですw
結納のお作法やしきたりについて何も知らなかったので、ネットや結納の専門店舗でいろいろ勉強しました。以下、私たちが得た結納の基本知識です!
結納の行い方
- 正式結納:仲人が新郎新婦の家を行き来し、結納品を納める形式
- 略式結納:料亭やレストランなどに両家が集まり、その場で結納品を納める形式
- 顔合わせ食事会:結納金や結納品の取り交わしをせず、お店で挨拶・食事を行う形式
今は仲人をたてて結納を行うお家は少なく、料亭などで会食と結納品の取り交わしを行う「略式結納」が主流だそうです。私たちも料亭で、結納金・結納品の取り交わしと食事会を行うことにしました。
各地の風習
続いて考えるのは、どの地域の風習に合わせて行うか、です。大きく分けて関東式・関西式とありますが、それに加えて北海道、新潟、愛知、九州など、各地で特色があるようです。
基本は男性側の地域の考え方に合わせるそうですが、両家で話し合って準備を進める必要があります。私たちの場合、夫は大阪出身なのですが、会場(目黒雅叙園)に合わせて関東式で行いました。(関西式が豪華すぎた、というのもあります(^^;))
関東と関西の主な違いは以下です。
結納品の数
最後に、結納品の数を決めます。9品目が正式な結納と言われ、7品目~3品目に品数を減らす場合は略式結納という扱いになります。
何を結納品として数えるかは地域によって異なります。関東式は1~9番、関西式は黄色マーカーを付したものが主に結納品として贈られます。
- 目録(もくろく)・・・結納品の品名を書いた明細
- 長熨斗(ながのし)・・・鮑を薄く伸ばした物。不老長寿の象徴
- 御帯料(おんおびりょう)、小袖料(こそでりょう)・・・結納金
- 末広(すえひろ)・・・一対の純白の扇子。扇を広げた形が末広がりであることから家運の発展を願う
- 友白髪(ともしらが)・・・白い麻の糸。白髪が生えるまで夫婦円満であるように
- 子生婦(こんぶ)・・・子宝に恵まれるように、子孫繁栄
- 寿留女(するめ)・・・素晴らしい女性でいて欲しい、味のある仲のよい夫婦であるように
- 勝男節(かつおぶし)・・・逞しい男性の象徴
- 家内喜多留(やなぎだる)・・・祝い酒。昔は柳樽にお酒を入れたそうですが、現代は金包みである場合が多いそう
- 松魚料(しょうぎょうりょう)・・・お食事代。昔は魚を贈っていたそう
- 高砂(たかさご)・・・老夫婦の人形。白髪の生えるまで夫婦円満で
- 結美和(ゆびわ)・・・婚約指輪
で、結局、関東式・関西何が違うかというと・・・
- 関東では鰹節が、関西では松魚料(お食事代、現金)
- 関東では友白髪が、関西では高砂人形
- 関東は目録を1品に数えるが、関西では数えない
- 関西では婚約指輪が結納品の一品
ということですね。もっと詳しく知りたい方は、「結納屋さん.com」のホームページがおススメです。このサイトで私たちも勉強しました!
結納式の事前打ち合わせ
私たちは東京の目黒雅叙園「渡風亭」で結納を行いました。
渡風亭では、結納式の進行や結納品について事前打ち合わせを行っています。結納の席を予約したところ、事前打ち合わせを案内されました。結納など特別な席の対応にも慣れていて、さすが結婚式場と思いました。
結納を予定している日取りの3か月前に、渡風亭開店前の午前10時から1時間弱、打合せしてきました。決めたことは以下2点
・目録の名前
結納品をどこで買う?
結納品は、デパートや百貨店のブライダルサロンエリア、結納専門店(あまり見ませんが・・)、ネットなどで購入できます。私もいろいろと参考にした結納屋さん.comの結納品は、シンプルな内容ですがAmazonでも購入できます。(お手頃なお値段なのも嬉しいですね)
雅叙園でも結納品の販売を行っています。渡風亭では、雅叙園の結納品を購入するか、「結納お食事プラン」を予約すると、当日結納式の司会進行をしてもらえます。
お店の方に司会進行してもらったほうが式が締まるかなぁという話になり、私たちは雅叙園で結納品を購入することにしました。
■雅叙園の結納品お値段リスト
■9品目:35,000円
■5品目:13,000円
■3品目:17,000円(こちら品目は少ないのですが、水引が豪華なタイプ)
結納品セット(¥42,000)は9品目、7品目の結納品と風呂敷、筆耕料が含まれています。9品目は苗字を名乗る側(一般的に男性側から女性側へ)が贈る用、7品目はそのお返し用です。結納品を贈りあう場合は、基本的に同品目か、新しく苗字を名乗る側が品目を多くします。
目録の名前
目録は「納品書」のようなもので、結納品の内容を箇条書きにし、日付と名前を記載して渡します。この目録の名前を親にするか、本人たちにするのか決めます。
結納は家と家の結びつき、ということで私たちは父の名前で贈り合うことにしました。
ちなみに受書は「受領書」です。結納品を片側が受け取る場合、「受け取りましたよ」という証明として受領書を用意します。結納品を贈り合う場合は、互いに目録を用意しているので、受書は必要ありません。
雅叙園ではこの目録、受領書の筆耕も対応してくれます。お金かかりますがね・・。詳しくは前述のお値段リストへ。
口上(こうじょう)
当日の挨拶(口上)も父2人にやってもらうことにしました。
こちら雅叙園からもらった口上のカンペ。新婦側にマーカーが引いてあるのは私の父によるものですw
ちなみに、司会進行を自分たちで行う場合は、
新郎側:「はい、それでは結納式を始めます。では〇〇家から結納の品です・・」
新婦側:「ありがとうございます。こちら●●家からの結納の品です・・」
と進めるイメージです。
おまけ:お部屋見学
打合せが終わった後、全部のお部屋を見せてもらいました。お部屋は大:3部屋(8~10名程度)、小:5部屋(2~6名程度)あり、予約時に、部屋の指定はできません。基本は掘りごたつの和室ですが、8部屋のうち小さい1部屋が椅子のお部屋になっています。
雅叙園の方には「確約はできないけれども、結納で利用される場合は掘りごたつのお部屋になると思います」と言われました。当日のお楽しみです!
結納式当日
母の振袖を着る
結納をすることにした(大きな)要因の1つ、振袖!振袖を着られる最後の機会、母の大事な振袖に40年ぶりに箪笥から出てきてもらいました。
私は成人式の時、母の振袖があったにも関わらず、古めかしい柄を嫌がって振袖をレンタルしました。母は何も言いませんでしたが、そのことをちょっと後悔していました…。今なら薄紅色の落ち着いた色も柄も、素敵だなぁと心から思えます☺
・・とは言うものの、やっぱり長い袖がなんだか恥ずかしい!笑
雅叙園までそそくさと歩いていたら、すれ違った5歳くらいの男の子が「ねぇお母さん見て~きれい~」と言ってくれて、すごく嬉しかったです💛ありがとう少年、きっと素敵な男性になるね💛
結納品の飾りつけ、そして入室
雅叙園で購入した結納品がこちら。品数はお互い3品ですが、夫側の結納品は水引が豪華なものを、私から贈るお返しは控えめな水引のものにしました。当日は渡風亭の方が床の間に飾っておいてくれました。
女性側:熨斗、末広、結納返し(半返し)、(目録)
当日は、まず夫家族が先に渡風亭に入り、結納金と婚約指輪を床の間の白木台に納め、一度退席しました。
その後、私たち家族が入室し、結納返し(半返しの現金)を床の間の白木台に納めました。結納品の準備が整った後は、私たち家族も一度部屋から出て、夫家族を部屋の入口で待ちます。
女性宅に訪問する「正式結納」の体を真似した流れになるよう、渡風亭の方がこのように案内してくれました。
夫家族がまた部屋まで戻ってきて、部屋の入り口で両家族が挨拶をし、皆で入室&席に着きました。
結納式
本日の流れはこちら!
・結納式
・婚姻届記入
・食事会
・挨拶(夫から)
部屋に通してもらった後、桜湯を頂きながらプチ歓談タイムです🌸
桜湯の言われなどについてはこちらの記事で紹介しています。
桜湯を飲み終わったところで、いざ結納式が始まります。
本日はお日柄もよく、●●家と〇〇家の結納式を執り行わせていただきます
結納品の取り交わしは、床の間に飾ってある目録と結納金を、夫家の家紋が入った切手盆に一度移し替え、その上に袱紗をかけて、両家父が渡し合いました。・・父、めちゃくちゃ緊張してるw。
母、私たちは正座で手をつき、頭を少し垂れて父たちの口上を聞きます。
(切手盆・袱紗を使っている実際のイメージはこちら、結納屋さん.comのホームページへ)
これにて、●●家と〇〇家の結納はめでたく相整いました。誠におめでとうございます!
皆一礼&深呼吸・・無事終わりました!ようやく皆緊張がとけて、父たちも笑顔にw
その後婚約指輪のお披露目と、婚姻届に父から署名、母には捺印をしてもらい、結納式は終了しました。雅叙園の方も盛り上げてくださり、写真をたくさん撮ってもらいました。
用意したもの・振り返り
しおり
家族紹介のしおりをワードで作成しました!
2人の紹介、なれそめ、家族紹介、結婚式を行う神田明神の写真などを載せました。紙はLOFTで購入し、レーザージェットプリンタで印刷しました。紙をちょっと工夫すると高級感が出て自作でもよい感じです。
しおりの無料テンプレートを配布しているサイトもありますよ。ご参考に
台付きふくさ
結納金を納めるための台付き袱紗を購入しました。
手持ちの簡易袱紗では厚みが足りないことに前日に気づき、慌てて買いに行きました💦
台付き袱紗はその名の通り、中に台があるのでしっかりしています。デパートで購入したのですが、店員さんによると「喜び事は赤をはじめ暖色、弔い事は紺やグレー」などが使われるそうです。一方紫は高貴な色で、慶弔どちらもOKということでしたので、紫を購入しました。確認して、無ければAmazonや楽天でも買えるので早めに用意しておくことをおすすめします。
風呂敷
結納品を持ち帰るための風呂敷も必要です。こちらも前日に慌てて買いに行きました💦
ただ結納品一式は、当日渡風亭の方が箱に納めて風呂敷に包んで持たせてくれたので、結果使いませんでした。雅叙園の風呂敷は下図のような柄でした。
振り返り・感想
この他、白扇(結納の挨拶するとき自分の目の前に置く用)、夫の実家にあったので切手盆、袱紗などを使い、結果的にかなり伝統に則ったやり方になりました。
関東・関西の考え方の違いに混乱したり、あれが足りない、これも用意しなきゃとバタバタしたり、準備に時間はかかりました💦そして体調も崩しました(急性膀胱炎を発症w)
どこまでこだわるかは人それぞれだと思いますが、結納の最も重要な目的は両家族が仲良くなることだと思いますので、しきたり・伝統にあまりがちがちにこだわらなくてもいいと思います!
家族紹介のしおりが喜ばれました!話のネタにもなるのでお勧めですよ
会食の最後、和室の雰囲気のせいか2人で手をついて頭を下げ、両親に向けて挨拶しました。全員涙腺緩いから、みんなでウルウルw
結納やってみたい!という私たちの勝手な思いから始まった式でしたが、両親から「ありがとう」と言われました。初めは忙しそうな私の様子を見て「そこまでやらなくてもいいのでは・・」と言っていた父母ですが、結納式を終えると「2人がこういう場を用意してくれたから結納式というものを知ることができた。けじめにもなった、ありがとう」と言われました。
私たちはというと、「結婚を認めてもらった。2人で生きていくんだ」という気持ちを新たにできた、良いハレの日となりました!
コメント