こんにちは、アメリカのグンマーゆきです!2022年冬、夫の転勤でアメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻はじめました。
アメリカ東海岸の1大観光スポットと言えばナイアガラの滝。しかし滝が有名だからこそ、「ナイアガラには滝以外に見所がなさそう…」「ナイアガラ、他に観光スポットはない?」と思われる方もいると思います。
そこでこの記事では、ナイアガラの滝に行ったなら合わせていきたいナイアガラ・オン・ザ・レイクのワイナリーツアーを紹介します!ここはカナダワインの名産地で、特に、自然氷結したブドウから作られるあま~いアイスワインの生産地としても有名です。
この記事でわかること
- 【概要】カナダ産ワインの一大産地ナイアガラ
- 【おすすめツアー】ワインの試飲つき!ワイナリーツアー
- 【絶対飲むべし】希少!アイスワイン
我が家が参加したワイナリーツアーではアイスワインも含めて4種類のワインを試飲でき、とっても満足度の高い時間を過ごせました✨お酒が飲めない方でも、なにより景色がきれいなのでぜひ立ち寄ってみて頂きたい場所です!
観光ルートについてはこちらの記事でまとめています。ナイアガラの滝は人気観光地で、効率よく周らないと渋滞に巻き込まれたり、時間をロスしてしまったりします…。ナイアガラの滝とナイアガラ・オン・ザ・レイクを1日で周った我が家のタイムスケジュールものせていますので、参考になれば幸いです!
ナイアガラ・オン・ザ・レイク
アメリカからカナダへ国境を越え、ナイアガラの滝から車で30分ほど北に進むと、オンタリオ湖を臨むナイアガラ・オン・ザ・レイクに到着します。この辺りはカナダ産ワインの一大産地で、大小様々なワイナリーがあることで有名です。
ナイアガラ・オン・ザ・レイクといえば…アイスワインの産地!アイスワインは冬まで収穫を待ち、自然凍結したブドウで作る超甘いデザートワインです。寒冷な地域でしか自然に作ることはできないうえ、アイスワインを名乗るためには厳しい制限があり、現在はドイツ、オーストリア、カナダの3ヵ国で作られたものしかアイスワインとは呼ばれません。
凍ったブドウ1房からとれる果汁はわずかで、収穫の労力も大きいため、アイスワインの希少価値は高くお値段も上がりがち…。それでも1度飲んでしまうと…、「ワインというかもはやデザート?えっ果物??」と思うくらい、その甘さ、芳醇さ、おいしさにやられてしまいます✨これはぜひ、本場ナイアガラで飲んで頂きたいです。
ナイアガラ・オン・ザ・レイクにはたくさんのワイナリーがありますが、アイスワインを作っていないところもあります。出かけた際にはいくつかワイナリーを周る方が多いと思いますが、各ワイナリーで扱うワインを1度ホームページなどでチェックしておくのがおすすめです。
PELLER ESTATES WINERY
住所 | 290 John St E, Niagara-on-the-Lake, ON L0S 1J0 カナダ |
時間 | 10時~21時 |
駐車場 | あり(広いので満車の心配不要) |
HP | https://www.peller.com/ |
PELLER ESTATESはナイアガラ・オン・ザ・レイクの中心地の手前、ナイアガラ川の側にあります。お隣さんはやっぱりワイナリーで、周りはブドウ畑などの緑が広がる静かなところでした。ここはハンガリーからカナダにやってきたAndrew Peller氏が1900年代前半に創業し、代々家族で営んでいるワイナリーです。
ワイナリーツアーの一覧はこちら。詳細はPELLER ESTATESのホームページをご覧ください。ツアーの予約はこちらのホームページから。日時指定し、事前予約ができます。
我が家はこの中から、アイスワインの製造方法を「体験」できるGreatest Winery Tourに参加しました。
シャンパン・赤・白・アイスワインの4種類のワインの試飲つきです♪
ランチをしたStrewn Wineryは隠れ家風で静かなワイナリーでしたが、こちらのワイナリーは大賑わい!1日に数種類、複数回のワイナリーツアーを開催しているからか人も多く、かなり活気がありました。そしてほぼみんなワインを楽しんでいるのでテンション高め(笑)とはいえ酔っ払いが騒いでいるわけではないのでご心配なく。
Greatest Winery Tour
ツアーの受付確認は建物入ってすぐ左手にあるデスクで行います。中庭がツアーの集合場所と聞いたので、エントランスを突っ切って外に向かいました。お天気にも恵まれた今日は青空と緑の芝生が超絶気持ちいい!!
時間になるとワインを抱えたおじさんがやってきました。Greatest Winery Tourは4杯のワイン試飲つき♪飲めない方はレモネードなど別の飲み物を頂けるようなので聞いてみてください。ツアーのスタートはPELLER ESTATESのロゼワイン。グラスはお土産に頂いて帰れます。ワインとかけて「Wine not?」と書かれたグラス、おしゃれです✨
ブドウ畑の見学
白ワイン(リースリング)を片手にブドウ畑に入ります。ここに植えられているブドウは8年前、28年前に植えられた木だそう。28年…私より若いな( ̄▽ ̄)(笑)
ナイアガラ・オン・ザ・レイクは、オンタリオ湖から吹く風で夏は涼しく、冬は温かく保たれ、ワインづくりに適した環境なんだそうです。なるべく自然な環境でブドウを育てるのがPELLER ESTATES流。日光を当たりやすくするために木の高さは6フィートに揃えらているものの、水は人の手であげていません。水を欲しがって根をのばしていくのが自然な姿、適度にストレスを与えることでブドウはより強く、甘く成長するんだそうです。
肥料は他の畑で作っているキャベツやルバーブ、そしてブドウそのもの。できたブドウのうち15~20%は収穫せず、地面に落として肥料の代わりにしています。甘いブドウにはやはり虫の被害もあり、特に影響が大きい蛾の撃退にはメスの蛾のフェロモンを使うんだそうです。フェロモンをまいてオスの蛾をおびき寄せ捕獲し、蛾の数を増やさないようにしているんだそうです。
樽の貯蔵庫
続いてワインの貯蔵庫に移動します。ここはワインの熟成を行う倉庫で、何年もお眠り中のワイン樽が積まれています。私たちはワイン樽を眺めつつ赤ワインを頂きます。これで3杯目。皆10分もかからずさらりと飲んでいくんだから、本当にアルコール分解酵素がすごい。
ワインが寝かされる樽はオーク=楢の木で作られます。木の産地の違いから、フレンチスタイル、アメリカンスタイルと呼ばれる2種類があり、フレンチの樽で寝るとロマンチックな味わいに、アメリカンの樽で寝るとより自由に、大胆な味わいのワインになるんだそうです(笑)
こちらが樽になる前のオーク材。この状態で中に火を入れ、オーク材を焼いて樽を作ります。熱で木材が湾曲することで樽のふっくらした形が出来上がるとともに、木の焦げ方を変えるてワインへ移る香りに違いを生み出すそうです。
元々の木の成分、樽の焼かれ方、熟成時間などなど、様々な要因でワインの味が変わるんですね。奥が深い…、わかるようになる日がくるのか。。
アイスワインの製造方法
ツアーの最後はアイスワインの製造方法!アイスワインのブドウが収穫される-10℃の気温を体感できるアイスワイン部屋で、アイスワインの試飲と製造方法を教えてもらえます。時間にして10分もありませんが、コートを借りられるのできちんと着込んで入りましょう!
アイスワイン部屋は一面氷の世界!壁には氷漬けにされたブドウが飾られていたり(埋められていたり?)、氷のイスやカウンターがあったり、みんな写真を撮りまくっていました。
部屋に入る前は「-10℃の世界かぁ…どんだけ寒いんだろう」とわくわくしていたのですが、入ってみると…、あれ案外こんなもの??考えてみれば我が家はアメリカ北東部の冬を1度超え、-10℃は毎朝の気温、なんなら-20℃まで体験済みでした。いつの間にか北国の住人になってしまった…。とはいえこの環境下、手でブドウを摘むというのは大変な作業だなと思いました、そりゃ高価なわけだ。。
アイスワインのブドウは秋の収穫期を過ぎ、1~2月、気温が氷点下10度になった真夜中に人の手で摘まれます。水分が失われた実は縮み、果汁成分が実の中で濃縮されることで濃厚な甘味を持った実になっているんだそうです。リースリング、ソーヴィニヨンブランなど様々なブドウで作られるので、アイスワインの色合いも黄色からやや茶色に近いものまであります。
わたくしこれが初めてのアイスワイン…飲んだ瞬間にその甘さに驚きました!果汁を凝縮したシロップを飲んでいるよう、でも後味はお酒の、ワインの香りがする。ただ甘いだけではなく、酸味がある果実らしい甘さでおいしいです。食後の甘いものはこれだけで十分と思う、まさにデザートワインでした。
アイスワインは味の濃さ、甘さから、赤・白ワインのように食事と合わせて飲むのではなく、食後にそれだけで飲むのがおすすめの飲み方だそうです。一緒に食べるにしてもナッツをちょっとつまむくらい。ガイドのおじさんはマティーニにアイスワインをちょっと混ぜて飲むんだそう…、なんともダンディな飲み方です✨
解散・お土産購入
約1時間のツアーが終了し、ワイナリーのショップで解散しました。ワインはもちろん、チョコレートやナッツなどのお菓子、ワイン・キッチン雑貨も充実していてのんびり見るのが楽しいお店です。ツアーに参加した人はお会計から10%オフの割引を受けられます。お会計時に申し出れば対応してくれるのでお忘れなく!
アイスワインは375mlで大体CA$90~$120。産地で買ってもやっぱり高いものは高いんだな…。そうはいってもやっぱり飲みたい!CA$50前後と比較的手が出しやすい200mlの小さいアイスワインと、白ワイン1本を購入して帰宅しました。お値段合計約$60(米ドル)でした。
白ワイン、写真も撮らず飲んでしまった…、やっちまった。。爽やかですっとした酸味が夏にぴったりでとてもおいしかったです( ;∀;)
PELLER ESTATESのワインはオンラインでも購入可能です。気になった方はワイナリーのホームページをご覧ください。
まとめ
この記事ではナイアガラ・オン・ザ・レイクのワイナリーツアーを紹介しました。
おすすめ度:★★☆(おすすめ!天気が良ければなお行くべし!!)
- 規模が違う!延々と続くワイン畑と青空の絶景
- おいしいランチが食べたい場合はワイナリーまで
- デザートはアイスワインで決まり!
個人的にはとっってもおすすめですが、ナイアガラの滝など遺産並みの観光地と比較すると盛り上がり度は欠けるので星2つにしました。…が、私としては本当に、本当に、超おすすめです✨
お酒好きな方は自発的に行かれると思いますが(笑)、お酒が苦手な方も、季節が良い時期にはぜひ足を伸ばしてみて頂きたいです。雲一つない青空の下、見渡す限り続くブドウ畑は圧巻の景色です。
また、滝周辺はチェーン店やビュッフェスタイルの観光客向けレストランが多く、「これといって行きたいお店がない…」という場合もナイアガラ・オン・ザ・レイクがおすすめです。ワイナリーのレストランはどこもかなりレベルが高く、素敵な景色を見ながらおいしいご飯が食べられますよ✨
ここまで読んで頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てれば幸いです☺
コメント