こんにちは、暖かくなってきたら即スタート夏休み準備!ゆきです。アメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻してます。
アメリカ東海岸で外せない夏のイベントと言えばホエールウォッチング!ボストン周辺の海域はクジラの子育て場所になっており、5月~10月には多くのクジラが集まってきます。東海岸に住んでいるからには絶対にクジラを見に行きたい!と思っていた我が家、8月にボストンの東はケープコッド半島に出かけてきました。
この半島はクジラがいる海域に近いこともあり、クジラ遭遇を保証するツアー会社まであるくらいホエールウォッチングが盛んです。さらにケープコッドと言えば、実はアメリカ人が憧れる東海岸の有名リゾート地で、これはもう夏のお出かけに最適スポット!
この記事では「夏休み何しよう?」と考え中の方に向けて、ケープコッドのホエールウォッチングツアーを紹介します!
この記事でわかること
- 【東海岸の海】クジラはどこにいる
- 【持ち物・準備】クジラ船に乗るなら
- 【体験談】こんなに近くでクジラが見えるなんて!
我が家は10頭を超えるクジラの群れに遭遇し、超至近距離でクジラを目撃することができました!写真や動画も載せて、大感動したホエールウォッチングツアーを紹介します✨
ケープコッド半島
ケープコッド半島とは
ケープコッド半島はボストンから車で1時間、マサチューセッツ州の東にある力こぶ型の半島です。この周辺ではタラ(コッド)が良くとれたことから、タラの岬(ケープコッド)と名付けられたそうです。ボストンがある大陸とはケープコッド運河で完全に隔たれていて、同じマサチューセッツ州ですが地形的には完全に独立しています。
クジラがいる海
ケープコッド半島の北側、ボストンの東側の海はStellwagen Bank国立海洋保護区と呼ばれ、様々な海洋生物の住処となっています。東海岸の南、ジョージア州やフロリダ州の海で出産したクジラは、春になると餌である小魚を追って東海岸を北上し、ケープコッド周辺の海域までやってくるんです。そのため5月~10月の寒くなるまでの間は、子育てにやってきたたくさんのクジラたちに会うことができます。
ホエールウォッチング船はいくつかの街から出ていますが、有名なのはケープコッド半島の先端の街プロビンスタウン。海洋保護区にはボストンやバーンスタブルからもいけるため、ここからも船は出ていますが、クジラがいる海域には圧倒的にプロビンスタウンが近いです。
ツアーの催行時間はどこの会社も3~4時間であることを考えると、よりクジラと遭遇する可能性が高く、クジラ時間を楽しめる可能性が増すのはプロビンスタウン発だと考え、我が家はそこまで出かけました。いざ捕鯨で栄えたプロビンスタウンへ!
ツアーだけではなく、船をチャーターしてクジラを見に行くこともできます!これはかなり豪華なホエールウォッチング✨
ちなみに、ケープコッド半島のドライブルートやおすすめ観光地についてはこちらの記事でまとめています。ボストンからプロビンスタウンまでは車で2時間半程のため、行こうと思えば1日で行けちゃう距離です。が、マリンアクティビティを適度に楽しみつつ、海に囲まれた静かな街でのんびり過ごすのがアメリカ人的バカンス。我が家は3泊4日でドライブしてきました。
ケープコッドではホエールウォッチングのほかマリンスポーツも楽しめ、我が家はカヤックをしてきました~
ホエールウォッチングツアー
我が家が参加したツアー
私たちはDolphin Fleet Whale Watchのツアーに参加しました。
住所 | 307 Commercial Street #1 Provincetown, MA 02657 |
メール | orders@whalewatch.com |
電話・テキスト | (508) 240-3636 トールフリー(米・加): (800) 826-9300 |
ホームページ | https://whalewatch.com/ |
この会社のすごいところはクジラとの遭遇を保証(GUARANTEE)しているところ!クジラが1頭も見られなかった場合、次回ツアーに無料で参加できます。さすがに返金保証ではないですが、クジラとの遭遇にかなり自信を持っている様子。
ツアーは雨でも催行されますが風や波の状況によっては中止になることがあり、この場合は日程変更もしくは全額返金されます。自己都合による日程変更は手数料などかからずツアー開始まではいつでもOK、キャンセルする場合はツアー開始の24時間前までであれば全額返金されます。
1日に何回もツアーが行われていて、時間の融通がつきやすいところも魅力です~
持ち物・服装
- 食べ物・飲み物
- サングラス
- 日やけ止め
- 上着
- ストラップのあるサンダル(ヒールがない靴)
- カメラ
- 酔い止め
食べ物・飲み物(アルコールを除く)は持ち込みOKです。船内にバーがありサンドイッチやピザなどの軽食、お菓子、飲み物を買うこともできますが、取り扱いは現金のみなので要注意。
天候によってツアーの環境は大きく変わるので、日焼け対策はもちろん、季節を問わず防寒対策していくことをおすすめします。海上に出ると風などの影響で夏でも肌寒く感じたり、波しぶきがかかって体が冷えることもあります。タオルの持ち込みや、濡れてもすぐ乾く服、足元は脱げにくいサンダルが便利です。
北の海ですから、真夏でも肌寒いですよ~
我が家はレインスーツを持って行ったのですが、雨風しのげて正解でした
そして、我が家は強く勧めます…酔い止めの服用を。
私たちがツアーに参加した日は曇天・強風だったため、沖に出ると急に船が大きく動き始め、まるでジェットコースターで落下しているかのように感じる瞬間もありました。
クジラの群れを見つけて私たちは船外に出たのですが、よく見ると半数くらいの人たちが船内に座ったまま。せっかくクジラ見つけたのに?と思ったら、みんな顔面蒼白、机に突っ伏して外を全く見ていない。きっと想像以上の揺れだったのでしょう…出発直後は大騒ぎしていた人たちもいつの間にか無言に、陸に戻るまでとても辛そうでした💧
パーカーのフードを被り、ずっと風をあびて座るあんちゃんも…。苦しい3時間だったでしょう。。
よっぽど自信がある方は別ですが、せっかくの機会を楽しむために薬は用意しておくと良いと思います。おすすめはこちら、3種類ありますが眠気を抑えたLess Drowsyがよいと思います。子供用グレープ味もあります。
おそらく弱い薬ではないので飲むタイミングは要注意です。我が家はこの薬が手に入らず、同じ成分(メクリジン)のCVSプライベートブランド薬のLess Drowsyを飲みました。ホエールウォッチングの前に一応試してみようと思い2人で飲んだのですが、「眠気抑えめ」のはずなのに急に頭が重くなり、2人で気絶したように昼寝しました(;’∀’)
眠気が起きない(と思われる)Non Drowsyもありますが、これは生姜エキス薬(Ginger Extract)?のようです。体に悪くはなさそうという安心感はありますが、果たして酔い止めとしての効果はどうなのか…。Less Drowsyは初回こそしんどかったですが2回目以降は特に問題なく、酔いと無縁でツアーを満喫できたので効果はあります。
ツアー当日
集合場所
集合場所はプロビンスタウンの街の中心にある港、プロビンスタウン・マリーナ。桟橋を進んでいくとツアー会社のオレンジ色の小屋と、目の前に船が泊まっています。船の前の列に並んでいると係りの人がチェックインしてくれるので、そこでQR付きチケットを見せればOKです。チケットはホームページなどで決済後、メールにPDFの形式で送られてきます。ちなみに2人で$146でした。
ツアーの20~30分前までにチェックインするように、とメールにありました
船内へ
船は2階建てで、一番上のデッキにも出ることができます。船内客室はテーブルと長ベンチがいくつかありますが、結構な人を乗せて出発するのでどこも相席状態。客室の外にも椅子はありますが、船が動き始めると風を強く感じます。ずっと風や日光を浴びているとクジラに会う前に疲れてしまうようにも思うので、できれば早めに行って船内に席を確保することをおすすめします。
船はバーチャル映像で詳しく見られますよ~
お昼をまだ食べていなかった我が家は船のバーでハムチーズトーストとピザを購入($15.25)。ピザは紙皿くらいの大きさの円形ピザでした。どちらも全く期待していなかったのですが案外おいしい。お昼を食べていたら船が動き出し、いざホエールウォッチングへ!
クジラのいる海域へ
出発して40分、鎌のようなケープコッド半島の先端をくるっと周り外海に出ました。ここからクジラを探してステルワーゲン・バンク国立海洋保護区の海域に向かっていきます。外海に出るときには半島の先端にあるロング・ポイント灯台やレース・ポイント灯台が見えるので要チェック。歩いていこうと思うとどちらも遠いので、船から眺められてラッキーです(多分それで十分)。
アナウンスではこの海域で見られるクジラの種類や、生態、捕鯨の歴史、調査研究がどのように進められているかなど、担当のガイドさんがずーーーっと話してくれています。全部聞いていたわけではありませんが💧、ケープコッド湾は親子クジラを見られる貴重な海域、という話が印象的でした。クジラたちはケープコッド湾で子育てするため、運が良いと母クジラと子クジラが寄り添って泳ぐ姿や、大小様々な大きさのクジラの群れなどが見られるそうです。
クジラと遭遇
船を走らせること1時間、「前方にクジラがいるわ」とアナウンスが!みなカメラを持って客室外に出ていきます。見ると船の前方にクジラの尾びれがちらちら見える!2頭、3頭…と数えていたら、次々と頭が海面に浮き上がってきてびっくり。ガイドさん曰く12頭を超える大きな群れに遭遇したようです。
写真でこれくらいでしか残っていないのが残念💦肉眼ではもっとはっきり、間近にクジラの姿が見えました。ホエールウォッチング船のルールで、クジラを見つけた船は彼らを刺激、邪魔しないように停泊します。船が沖に出た頃から結構ゆれるな~と思っていましたが、停泊するとなお強く揺れを感じます。手すりなどをつかんでいないと転びそうになるくらいです。
クジラの群れはどこかに移動するでもなく船の近くに上がってきてはまた潜りを繰り返していて、これはバブルネットフィーディングだと説明がありました。バブルネットフィーディングとは集団で行う狩りの1つだそうです。海中で大きな声を出して魚たちをパニック状態に陥れ、みんなで円状に泳ぎつつ口から泡を出して魚を囲い、泡柱の中に閉じ込められた小魚の群れを下から一気に食べちゃおう、という作戦だそうです。
それって『世界の果てまで行ってQ!』でオーシャンズ金子がアラスカで追ってた大迫力な瞬間じゃないの⁉と思ってテンション爆上がり✨しかし、2回、3回と海中からクジラたちが現れますがそんなに魚がびちびち獲れている様子はない…。ガイドさんによると「バブルネットフィーディングの練習」だそうです。この海域にいるのはまだ若いクジラたちなので、みんなで餌をとる練習をしていたようです、かわいい💛
言われてみると確かにちょっと小さいクジラが多いような…。大人に向けて頑張っている姿を見られました
バブルネットフィーディングをしていると、海中から泡がぽこぽこ浮いてきて海面の色が白や緑に変わります。それをいち早く見つけた水鳥たちが海面に集まり、数秒すると海中から大きく口を開けたクジラが何頭も現れます。ガイドさんが「2時の方角に上がってくる!」「次は8時よ」と教えてくれるのは良いのですが、練習に熱心なクジラたちのおかげで私たち乗客は船の左右を行ったり来たり(笑)
練習とは言え10頭を超えるクジラが海面に現れては潮を吹き、ざばーんとまた海中に戻っていく様子は迫力満点です!おこぼれにあずかろうと水鳥もぎゃーぎゃーと集まり、そこはまさにクジラたちの漁場(練習ですが)。最後には船を取り囲むようにバブルネットフィーディングを披露してくれました!※動画は音声注意です
誰かがずっと「Oh my god」と言っていますがまさにその通り✨船を囲むように泡が上がってきたと思うと勢いよくクジラが浮き上がり、船の左右に分かれて大きな体をばしゃーんと沈めました。超間近に来てくれたので、口の中にある歯の代わりのおひげまでばっちり見られました。もうこれ以上の光景は見られないだろうと大満足で船は帰途につきました。
何度もバブルネットフィーディングを見られてお腹いっぱいです~
出発から帰港まで約3時間、うち1時間はずっとクジラを見られた最高のホエールウォッチングでした。バブルネットフィーディングだけではなく、潮吹きや尾びれを高く上げて潜水する様子など、様々なしぐさを見られ大感動です!狩りの練習中の群れから少し離れたところに、寄り添って泳ぐ母子クジラも見られました。子クジラはイルカか?と思うくらい小さく、これから荒波にもまれ大人になっていくんだなぁと思うとしみじみ…。頑張って大きくなってね若クジラたち!
まとめ
この記事ではケープコッドのホエールウォッチングツアーを紹介しました。
おすすめ度:★★★
- ホエールウォッチング、東海岸に行くなら外せない
- 感動必至!自然の雄大さに圧倒される
- 船に乗る際は服装や薬、事前準備はしっかりと
おすすめ度は最高の★3つですが、何個も★をつけたいくらいとっっってもおすすめのアクティビティです!!野生のクジラが広大な海を悠々と泳ぐ姿は、言葉で表せないほどの感動がありました。大人も子供も、自然のダイナミックさに圧倒されること間違いありません!
ホエールウォッチングは5月~10月の期間限定のアクティビティ。あっという間に季節は過ぎてしまうものなので、ぜひご旅行は計画的に!この季節、東海岸に出かけるならば体験してみてはいかがでしょうか?
ここまで読んで頂きありがとうございます。
この記事がお役に立てれば幸いです☺
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