【ニューヘイブン】イェール大学キャンパスツアー NY発日帰り旅行にお勧め

こんにちは、アメリカのグンマーのゆきです！

2022年冬、夫の転勤のためアメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻はじめました。ニューヨークが東京だとしたら、地理・環境的にもここは群馬…。ということで引き続きグンマーを名乗って、海外生活のあれこれをつづっていきたいと思います！

先日、ニューヘイブンへ行ってきました。「ニューヘイブン？何があるの？？」と思われる方もいるかもしれませんが、実はあの名門イェール大学がある学術都市です。

今日は、イェール大学のキャンパスツアーに参加してきたので、その経験談を紹介したいと思います。

ニューヘイブンは、ニューヨークからの日帰り旅行にぴったりの場所です。留学生になった気分で学内散歩を楽しめるキャンパスツアーレポート、ぜひご覧ください。

※キャンパスツアー予約方法をすぐに知りたい方は、こちら。

ニューヘイブン

概要

New Havenはニューヨークとボストンのちょうど中間にある小さな街です。1638年にイギリスから渡ってきた人たちが入植してできた街で、アメリカの中でも長い歴史を持っています。目玉はやはりYale University（イェール大学）ですが、実はニューヘイブンは「アメリカピザ発祥の地」、「ハンバーガーが生まれた街」とも言われ、グルメの話題にも事欠きません。

グルメについてはこちらの記事にまとめています。イタリア人街でピザ食べてきたのですが、あまりのおいしさに感動しました✨

ニューヘイブンへの行き方

電車

ニューヨークからは電車が便利です。グランド・セントラル駅からメトロノース（MTA）のNew Havenライン（赤色）に乗ります。終点のNew Haven Union駅まで約2時間前後の電車の旅です。

チケット代金は片道$23.5で、グランド・セントラル駅の窓口で購入できます。乗車後、列車内でも購入できますが、$30.0に値上がりするので窓口で買うのがおすすめです。

時刻表はメトロノースのホームページで確認できます。ホームページではNew Havenと駅名が表示されますが、New Haven Union駅と同じです。

車

車で行く場合、I－95を北上します。

ニューヘイブンでは路上パーキングに駐車できます。平日は1時間1.5ドル、日曜日・祝日は時間制限なく無料で止められるところが多いです。しかし道によって料金や無料時間が異なりますので、道路脇にあるPの看板を念のため確認してください。

料金は前払い制で、道路脇にあるメーターに駐車したい時間分だけの料金を入れればOKです。特に領収書などは発行されません。

イェール大学

概要

所在地	New Haven, CT 06520
設立	1701年10月9日
モットー	Light and Truth
マスコット	ブルドック（ハンサム・ダン）
HP	https://www.yale.edu/

イェール大学は、ハーバード大学やコロンビア大学などが名を連ねるアイビー・リーグの一角です。アイビー・リーグとはアメリカ東海岸の私立大学８校で構成される、いわゆる名門校の集まりです。法学、政治学の分野で特に有名で、卒業生にはブッシュ元大統領親子、クリントン元大統領がいらっしゃいます。

実業家としてはボーイング、FedEx、パンナムアメリカの創業者、文学、科学、舞台芸術などでも著名人を多数輩出していて、あの女優メリル・ストリープもイェール大学出身です。

イェール大学には留学生も含めて毎年1,600人ほどが入学し、学部生・大学院生合わせて15,000人前後が在籍しています。こちら1年間にかかる費用の見積もりです。

授業料	$64,700
寮費用	$10,900
食堂費	$8,280
書籍費等	$3,700
その他	$125
合計	$87,705

この金額、大学4年間ではありません、1年間で8万ドルです。アメリカの大学は高いと聞いていましたがそれでも衝撃的で、桁を間違ったかと思いました。もちろん奨学金や費用免除などの制度も用意されてはいます。

マスコット：ブルドック

イェール大学にはマスコットがいます。それがブルドック「ハンサム・ダン」です。ハンサム・ダンはアメフト部の学生が飼っていたブルドックで、大学内を学生について歩き周っているうちに人気者になり、1890年代に大学のマスコットに採用されました。野球やアメフトの試合に参戦し、選手たちを鼓舞する役割を担ったそうです。

それから130年、今もその伝統は守られ2021年に新たなブルドックがハンサム・ダン19世として就任しました。ハンサム・ダンになるには、ライバル校であるハーバード大学のカラーの深い赤や、プリンストン大学のシンボルのトラに敵意を示すかなど、それはそれは厳しく選定されるそうです。過去には、アメフトの試合前日、ハーバード大学の学生に「誘拐」されたハンサム・ダンもいました。なかなか、なかなかイェール大学の超重鎮なんですね(笑)

キャンパスツアー体験談

ビジターセンター

キャンパスツアーの集合場所はビジターセンターです。

15分前になると受付が始まりますので、登録したメールアドレスに送られてきたQRコードを提示します。受付確認としてイェール大学のマスコットであるブルドックのステッカーが渡され、これを服に貼るように指示されました。また、大学グッズを販売しているお店のクーポン券ももらえました。

ビジターセンターにもいろいろ展示があるので20分～30分前くらいに行くのがオススメです。イェール大学の歩みを記したパネルや、野球部で主将を務めていたジョージ・H・ブッシュ前大統領（パパブッシュ）のサイン入りボールなどがありテンションあがります✨私たちは早く着きすぎてしまったのですが、あっという間にツアー開始時刻となりました。

私たちが参加した回には約30人弱いました。家族みんなで参加している方も多く、中学生くらいの子もちらほらいました。未来のイェール大学生でしょうか✨

ツアーは時間通りに始まり、ハワイ出身の学生がガイドをしてくれました。はきはきしていて爽やかで素敵な彼女、国際政治を専攻しているそうです。

Yale Old Campus

いよいよイェール大学の学内に入っていきます。オールドキャンパスと呼ばれ、大学の中でも古い建物が多いエリアです。イェール大学はこのような古い建物がある一方、近代的な建築物もあり、歴史と現代が混在しているようなキャンパスだなと思いました。

イェール大学は学部間・世代間の垣根を超えた交流を重視しているそうで、その理念はキャンパスにも反映されています。キャンパス内の歩道は必ずどこかの歩道と交差するように作られていて、真っすぐ歩いたほうが早いのに、あえて遠回りさせられるようなところがあります。歩道や教室での偶然の出会いから生まれる交流を重視しているためだそうです。

確かに地図を見ると、グリーン上などの道は直線・斜めにひかれているのがわかります。しかしこの理念のおかげで、「歩くとき、必ず誰かの邪魔をしてしまうんだ」とガイドの学生は言っていました。

Nathan Hale

ネイサン・ヘイルの銅像です。「・・ん？誰？？」という感じですよね。彼はアメリカ初のスパイで、アメリカ独立戦争の英雄だそうです。

イギリスからの独立を目指し、1775年にアメリカ独立戦争が始まりました。戦時中、イギリス軍に潜入して動向を探る、今でいうスパイ作戦がアメリカ軍で検討されました。正体がばれれば当然命の保証はないこの作戦に、ただ1人志願したのがイェール大学卒業生のヘイルだったそうです。ちなみに、このスパイ作戦を考案したのは後に初代大統領となるワシントンです。

イギリス軍に潜入したヘイルは情報収集を終えましたが、アメリカ軍へ戻る途中に正体を見破られ、捕らえられました。どうして正体がばれたのか経緯はわかっていないそうですが、ヘイルは21歳の若さでイギリス軍下にて絞首刑となりました。

1900年に入り、ヘイルの功績が再認識され、イェール大学卒業生の声のもと銅像が制作されました。後に、アメリカの中央情報局（CIA）がこの銅像を譲ってほしいと声をかけてきたそうですが、イェール大学はそれを固辞したため、CIAの本社にはこの銅像のレプリカが置いてあるそうです。

Theodore Dwight Woolsey

セオドア・ドワイト・ウールジーの銅像です。「・・また、誰？？」という感じですがｗ、イェール大学の学長を務めた方です。「幸せのつま先」の持ち主です。この銅像の足先を見ると金色になっています。

スポーツが大好きだったそうで、亡くなった後は試合が見れなくなってしまうから銅像を作らせた・・、とガイドさんが言っているように聞こえました💦（私たちのリスニングが間違っているかもしれません）

特にレガッタのファンだったそうです。試合の際、ウールジーが左足で岸壁を蹴ってボートを動かし始めると必ずその試合は勝ったため、「幸せのつま先」という伝承ができたのだとか。嘘か本当かわかりませんが、ゲン担ぎにみなこのつま先を触るため、銅像の足先は金色になっていました。

Sterling Memorial Library

キャンパス内には29か所も図書館があるそうですが、こちらが最も大きくメインのスターリング記念図書館です。

古めかしく見えますが、イェール大学卒業生のデザインで1930年に建てられました。なんでも、イギリスのオックスフォード大学を思い出させるような、歴史を感じさせる建物にしたかったそうで、あえて古めかしく見えるような加工をしたそうです。

残念ながら入り口にセキュリティゲートがあり内部は見学できませんでしたが、ちょっとのぞいてみると、たかーーーい天井からシャンデリアがぶら下がり、大きな装飾窓が印象的な、重厚な室内でした。

Beinecke Rare Book & Manuscript Library

イェール大学に来たらぜひとも訪れたいのがバイネキ稀覯本きこうぼん図書館です。現代的な外観ですが、歴史的価値がある稀少書籍を保管している図書館です。圧巻です。

100万冊以上の書籍に加え、原稿や写真、パピルスといった歴史的価値がある書物を保管しています。自由に書籍を閲覧することはできず、司書を通じて本を用意してもらうそうです。

四角く形どられた、窓のような部分からのぞく白い壁は大理石です。晴れている時は日光が大理石を透かして、マーブル模様がきれいに浮かび上がるそうです。

グーテンベルクの聖書

バイネキ稀覯本図書館の一般展示には、世界初の活字印刷本であるグーテンベルクの聖書も展示されています。15世紀に印刷されたこの聖書、現存するものは世界に48冊しかなく、そのうちの1つがここで閲覧できます。

ケースの中に展示されていますが、大きくて、分厚くて、落としたら怪我しそうな大きさです。また書体も独特で、昔の人はこれをすらすら読めていたのだろうか・・と不思議に思いました。印刷されてから600年超、どこの国を巡って、どんな人の手を経てここにやってきたのだろうか・・と想像するとわくわくします。

『アメリカの鳥類』の原画

ジョン・ジェームズ・オーデュボンというアメリカ人画家をご存じでしょうか？鳥類が好きで、鳥類研究家としても活動した彼の『Birds of America』の原画があります。実物大の大きさで鳥が描かれていることが特徴です。今では自然保護団体や公園に彼の名前を見ることができます。

お土産屋さん

約70分のツアーは、大学外のショッピングストリートに出て終了しました。立ち寄ってみたお店を紹介します。（どちらもツアー受付時にクーポン券をもらっていました）

The Yale Bookstore

本屋さんですが、大学グッズも販売しています。3階建てでお店は広く、品ぞろえも豊富なことからこちらのお店がオススメです。Tシャツ、セーター、ジャージ、帽子、マグカップ、タンブラー、キーホルダーなどなど、YALEグッズがたくさんあります。

日本の漫画も置いてありましたが、漫画読んでなさ過ぎて全然わかりませんでした…、いかん。個人的には『BORUTO』に納得、『カードキャプターさくら』にうぉぉぉっ、となりました。さくらちゃん、1冊10.99ドルでした。そういえばさくらちゃんの「ほぇぇぇ」は英語でどうなっているんだろう…

Campus Customes

The Yale Bookstoreと同じ並びにある洋服中心のお店です。The Yale Bookstoreより小さいお店ですが、洋服、雑貨、文房具などを販売しています。

「Y」や「YALE」というロゴが入ったグッズがあちこちにあります。なんとなくかっこよく見えますが、日本だと「大阪大学」とか「阪」って書いてあるようなものですよね・・。でも結局買ってしまうんですがｗ

イェール大学キャンパスツアーは、バイネキ稀覯本図書館をはじめ、普段なかなか見られないイェール大学の内部を見られる良いチャンスです。学生に戻った気分でお散歩できますので、ニューヘイブンに行く際はぜひ参加してみてください。

ニューヘイブンのグルメについてはこちらの記事でまとめています。リトルイタリーで絶品ピザを食べてきました！合わせてご覧ください。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

この記事がお役に立てれば幸いです☺