【京都】上賀茂神社へお参り! 京都出身者に聞いた最強のパワースポット

旅行

こんにちは、グンマーOLのゆきです!

「京都ってたくさん神社があるけど、特にどこに行ったらいいんだろう?」「パワースポット巡って、運気回復したい・・」なんてお悩みありませんか? 

今日は、京都の最古の神社と言われる上賀茂神社の参拝レポートをお届けします!

 

この記事でわかること

  • 【写真たっぷり】上賀茂神社のパワースポット
  • 【現代風に】ご由緒・歴史を紹介
  • 【おまけ】筆者による妄想古典

 上賀茂神社は京都在住の知人(京都市内で開業医されている奥様)に「京都でも最強のパワースポット」と教えてもらった神社です。

歴史は古く、和歌や源氏物語などの古典にもよく登場する神社です。神社のご由緒や歴史、古典での描かれ方を、現代風かつ簡潔にまとめていますので、合わせてご覧ください!

上賀茂神社

アクセス

所在地京都市北区上賀茂本山339
電車地下鉄烏丸線「北大路」駅より徒歩約20分
地下鉄烏丸線「北山」駅より徒歩約15分
バスJR京都駅より
4系統 上賀茂神社行き「上賀茂神社前(御薗口町)」下車
9系統 西賀茂車庫行き「上賀茂御園橋」下車→徒歩3分
自動車JR京都駅前より約30分
駐車場6:00~22:00
※出庫は24時間可能、30分毎100円
参拝時間5:30~17:00
特別参拝10:00~16:00
参拝料境内無料
本殿・特別参拝500円

ご由緒・ご神話

ご祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)。御神徳は厄除け、開運、雷除け、必勝などです。お名前にあるとおり、「雷をわけるほどに強い力を持つ神」だそうで、御神徳もパワーにあふれる印象です。

とっても簡単に、かつ現代風にご由緒をまとめます。

賀茂玉依比売命(かもたまよりひめのみこと)が賀茂川で身を清めていると、矢が流れてきました。不思議に思って持ち帰ったところ、その矢の力で懐妊し御子をお産みになりました。

その御子が元服を迎え、祝宴を行っていたある日。御子のお祖父ちゃんが「父だと思う神に盃を勧めなさい」と尋ねたところ、御子は「私の父は天津神あまつかみ(天に住む神様)だ」と言って天へ盃を投げ、雷鳴と共に昇って行ってしまいました。

再び御子に会いたいと思っているお祖父ちゃんとお母さん。お母さんの夢に御子が現れ「私に会いたければお祭りをしなさい」と告げます。御神託の通りにお祭りをしたところ、御子は賀茂別雷大神として山に降臨されました。

賀茂別雷大神が降り立ったのは、上賀茂神社の北北西にある山で神山こうやまと呼ばれています。この神山を拝む位置に上賀茂神社が建てられたそうです。

賀茂別雷大神のお母さんは賀茂玉依比売命かもたまよりひめのみこと、お祖父ちゃんは賀茂建角身命かもたけつぬみのみこと、このお名前どこかでみたことありませんか?そう、お二人は下鴨神社に祀られている神様です。上賀茂神社と下鴨神社はご家族一体で、見守ってくれているんですね。

 

上賀茂神社に参拝

一の鳥居・二の鳥居

一の鳥居をくぐると、ひろーい参道が続きます。白い砂と芝生が広がっていて開放的な雰囲気です。鳥居の向かって右側に、ならの小川が流れています。奈良かと思ってしまいますが、楢の木に由来しているそうです。この川は昔から禊が行われてきた場所で、神聖な川なんだそうです。

上賀茂神社
先に見えるのは二の鳥居。右手にはならの小川

立砂

二の鳥居をくぐると見えてきました、パワースポット立砂たてずな。賀茂別雷大神が降臨した神山を模していて、砂山のてっぺんには松葉が2本(向かって右)、3本(向かって左)が差してあります。これは神様が降臨する際の目印なんだそうです。

上賀茂神社 立砂

立砂がこの場所に置かれたのは、上賀茂神社が長岡京の鬼門に当たる位置にあり、方位除けを行うため、という説が有力です。つまり邪気を払う力が強いスポットと言えます。

立砂の横には「お清めの砂」が一包¥500で置いてあり、これを家の玄関や鬼門にまくと魔の気を払ってくれるそうです。また、神様の依り代である立砂の写真をスマホの待ち受けにすると、運がリセットされて、パワーが高まるらしいですよ。

ちなみに後ろの建物は細殿ほそどの。皇族の方が参拝されたときなどに、装束を整えるための御殿だそうで通常は入れません。神前式をする場合は、この細殿で挙式を行うそうです。

手水舎

実はこちらもパワースポット。神山の湧き水が流れる手水舎です。

上賀茂神社 手水

上賀茂神社の手水は賀茂別雷大神が降臨した神山のお水をくみ上げていて、この手水舎自体、神様の気が流れるパワースポットなんだそうです。

ただ、残念ながら今はコロナの関係で使えなくなっています。青紅葉などが浮かべられ、涼を感じられる空間になっていました。

ここの湧き水は飲用可だそうですので、また自由にお浄めしたり、お水を頂いたりできる日が早くくることを祈るばかりです。

楼門・中門

朱色の大きな門が「楼門」です。その前にある「玉橋」は一般の人は通行禁止で、神事の時にのみ使われています。

(出典)京都フリー写真素材

楼門をくぐると中門があり、通常ここから本殿に向かってお参りします。中門からは神様のお住まいの本殿は見えません。「特別参拝」に参加すると中門の内側に入り、本殿の前で参拝することができます

「たびこふれ」のホームページからお借りしました。 中門、通常参拝はココから行います

本殿・権殿

特別参拝の受付

今回は本殿前まで入ることができる、特別参拝に参加してきました。

特別参拝の受付は、平日は授与所、休日は中門の左側にある特別参拝専用受付です。受付を行うと(この日は¥800)浄掛を頂けて、聖域に入ることができます。

まず中門横のお部屋「直会殿なおらいでん」に通され、神職の方からお浄めと、上賀茂神社のご由緒や神話を伺いました。撮影は禁止でしたので、特別参拝の流れの詳細は上賀茂神社ホームページをご覧ください。

権殿の前でお参り

上賀茂神社の作りはユニークで、向かって右側に「本殿」、左側に「権殿ごんでん」があり、2つの社殿が左右対称に建っています。

茅葺き屋根の張替え作業など本殿を修理する際、神様に一度移って頂くための建物が権殿です。権殿の権には「仮の」という意味があり、神様の別邸なんだそうです。本殿の修理が終わった後は、再び権殿から本殿にお戻り頂きます。

本殿修理を行う式年遷宮の儀式、上賀茂神社では21年ごとに行われています。1036年に式年遷宮の周期が決定され、応仁の乱以降、空白の時はありましたが、今でもその決定に則って儀式が行われています。

今回は権殿の前でお参りさせて頂きました。外とは中門で区切られているだけなのですが、本殿・権殿はとても静かで心地よい風が吹き、凛とした空気が満ちているように感じました。千年以上も前から大事に守られてきた空気に、少し触れられたような気がします。

直近の式年遷宮は2015年に行われたので、次回は2036年です。一度拝見してみたいです。

岩上

最強のパワースポット

上賀茂神社で最強のパワースポットが「岩上がんじょう」です。

片岡社のそばに、人が入れないように縄が張られている、苔むした大きな岩があります。ここは神聖な気が集中する、「気」の発生源だそうです。

旅ぐるたび」ホームページからお借りしました

毎年5月に行われる葵祭の際には、宮司さんがこの岩の上に座り(説明書きに『蹲踞そんきょする(うずくまる)』と書いてありました)、奏上された祝詞に対して、神様のお返事を「返し祝詞」という形で伝えてくださるそうです。

わかる人だと、この岩から力強い気が感じられるんだとか。残念ながらそんなパワーはわたしにはないのですが、しめ縄の下からちょっと手をかざしてお参りしてきました。

不思議体験?スピリチュアル?

岩上に手を合わせ、さて帰ろうと目の前の橋を渡ろうとしたとき・・川の上流から、

どんぶらこ~、どんぶらこ~、と大きな桃・・・じゃなくてナスが流れてきました!

川の真ん中をぷかぷかと、きれいな紫色のナスが勢いに乗って流れてきます。思わずぽかんとしてしまい、写真撮るのも忘れて橋の真ん中で立ち止まり、ナスが流れていくのをぼーっと夫と見送りました。

なんでナス?と、景色のミスマッチ感に大笑いしたのですが、そういえば初夢で見るとラッキーなものって、いち富士・に鷹・さんなすび、だったなとふと思いました。

由来を調べてみたところ、ナスは毛が無いことから、

毛なし→毛が無し→怪我なし→家内安全

という洒落言葉になっている、という説を発見しました!(くわしくはこちらのホームぺージ

 

岩上で願ったのは家庭円満、チャンスがあれば子供ができますように・・。もしかしたら「家内安全」、神様が応えてくれたのかなぁなんて思いました。

お盆前だったので、きっと上流のどこかの家でナスを洗っていて流れちゃったんだろうと思います。でも神社という特別な空間、ちょっとくらい夢のある、楽しい想像してもいいですよね☺

上賀茂神社

片山御子神社

上賀茂神社の敷地には他の神様を祀る小さな神社、摂末社せつまつしゃが24社あります。ちなみに摂社・末社の違いはこちら。

  • 摂社は、祭神と縁故の深い神様を祀る神社
  • 末社は、それ以外の神様を祀る神社

その中で第一摂社として定められているのが、この片山御子神社、通称片岡社です。お母さんの賀茂玉依比売命かもたまよりひめのみことを祀っています。この神社は縁結び、子授け、安産など、女性のつよーーーい味方をしてくださいます✨

旅ぐるたび」ホームページからお借りしました

あの紫式部も足しげく通ったことが記録として残っており、近くには紫式部の歌碑があります。

ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし

(ほととぎすの声も、未来の旦那様の声も、まだ聞こえそうにないな。片岡社の梢の下で朝露に濡れながら待っていようかしら)

現代風に言ったらこんな感じでしょうか。紫式部も好きな人がいたのかなぁ、いい殿方迎えに来てくれないかなぁ、とか思っていたのでしょうか・・千年前も、今と想いは変わらないですね💛

実は4年前、平安の昔から見守ってくれるお母さん神様に、わたしは良縁祈願していました。遅くなってしまいましたが、今回ようやく夫と一緒に再訪し、4年前の願いを応援してもらったことの感謝を伝えてきました。

古典に出てくる上賀茂神社

突然ですが、わたしは古典が大好きです。ここからはがっつり古文の話になるので、興味がない方は読まないでくださいねw

百人一首

上賀茂神社は古典でもよく登場する神社です。思い出すのは徒然草で「五月五日、賀茂の比べ馬を見侍りしに・・」と、高校の古典の授業で習いました。兼好法師も葵祭の見物に来たのですね。

恥ずかしながら全く知らなかったのですが、百人一首にも登場しています。その歌碑がこちら。読みながら少しずつ近づき、百人一首の句だと気づいたときにはすっごくテンションあがりました✨

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは 禊ぞ夏の しるしなりける

(風がそよそよと吹いて、楢の木の葉が揺れている。ならの小川は夕方になるとすっかり秋の気配だ。夏越の祓の禊の行事だけが、まだ夏であることの証なのだなぁ。)

1年の折り返しにあたる6月30日には、半年分の穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈る「夏越の祓」が行われます。その禊を行っている風景を詠んだ和歌です。

旧暦では4月~6月が夏というくくりでしたので、暦の上では明日から秋というタイミング。旧暦6月の終わり、吹く風はどこか秋を感じるけれど、夏越の祓の行事だけが「夏」を残しているなぁ、という感じでしょうか。

・・・和歌って現代で言えばTwitterみたいなものなんじゃないかなぁと思うんですよね。この和歌をTwitter風にしてみました(繰り返しますが古典大好きで、ふざけているつもりはありません)。

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは 禊ぞ夏の しるしなりける

#上賀茂神社 #夏越の祓 #まだギリ夏 #風は秋 #半年に感謝

 なんかこんな風に想像(妄想?)すると、平安の世界が身近感じられませんか?千年前だって恋に悩めば神頼みをしたり、好きな人が夢に出てくれば「目覚めなかったのに・・」と思ったり、今のわたしたちと一緒だよなぁと思うと、昔の人たちがとてもかわいらしく思えて、古典大好きなのです!!

 源氏物語

 ちなみに、源氏物語にも登場します。プリンス光源氏が葵祭の行列に参加する姿を女性陣が見にきます。ものすごい混雑のなか、牛車を良い場所にとめようと、素直になれないツンデレ葵上(正室)と年上ヤンデレ未亡人の六条御息所(愛人)の場所取りバトルが描かれます。

源氏物語のとっかかりには「あさきゆめみし」がお勧めです!いろんな性格&容姿の姫様が出てきて、きっと推しキャラが見つかりますよ。光源氏を取り巻く姫様たちの恋愛模様、読みだしたら止まりませんw

まとめ

この記事では、京都の最強パワースポット上賀茂神社について紹介しました。

ポイントはこちら

  • 賀茂別雷大神を祀る、パワーあふれた神社
  • 運気を好転させてくれるご利益が
  • お母さんを祀る片岡社は女性の味方

上賀茂神社はきれいな川が流れ、緑あふれる爽やかな神社です。「運気を浄化したい」、「パワーが欲しい」、そんなときに出かけると、神様のお力と自然の力できっとリフレッシュできると思います!

ここまで読んで頂きありがとうございました!

この記事がお役に立てれば幸いです☺

有名人も多く訪れる、厄除で有名な晴明神社にも行ってきました。夏には境内に桔梗が咲き乱れ、とてもきれいでおすすめです。参拝レポートはこちら

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