こんにちは、渡米してから鮭を何匹食べただろう、ゆきです!アメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻しています。
海外生活のお悩み…「スーパーで売られているお魚の種類がわからない!」。魚の英語名がわからず、売られている切り身も大きい物ばかりで、「知らない魚を食べてみる勇気が出ず、結局いつもサーモン食べてる…」という駐在妻さんの声をよく聞きます。
我が家は夫が「挑戦者」タイプで趣味が魚釣りということもあり、これまで10種類以上の魚に挑戦し、知識と経験を積んできました。そこでこの記事では、「もうサーモンは飽きた!」「冷凍の魚だけじゃなくて、鮮魚にも挑戦してみたい!」という方向けに、実際に食べたから分かる!おすすめのお魚・調理法を紹介します!
この記事でわかること
- 【お魚紹介】購入価格も!スーパーで買った鮮魚
- 【ランキング】おいしかった順に魚を並べてみた
- 【調理法】食べたから分かるおすすめ
おいしかった魚もあれば、失敗もあり…、挑戦は楽しいですね~
はじめに
ランキングの定義
ところによりスーパーの魚事情も変わると思うので、まずは我が家の住む地域を紹介します。私たちはアメリカ東海岸コネチカット州の田舎に住んでいます。スーパーの鮮魚売り場はサーモンを中心に、タラ系の白身魚、貝類が大抵売られていますが青魚が少ないです。どちらかというと海に近いのですが、季節によって魚の種類が変わることはまぁありません。
これから紹介する魚はおいしかった順に並んでいます。値段は私たちが初めて購入したときの値段、調理前の魚の写真は多くが1ポンド(450g)の重さです。味・コスパの5段階評価の基準はこちら。
味評価 | コスパ評価 | |
---|---|---|
星5 | 最上級のおいしさ | お値段以上の旨さあり |
星4 | また必ず買う | ↑ |
星3 | おそらく買う | お値段相当 |
星2 | 安かったら買う | ↓ |
星1 | もう買わない | 味の割に高すぎる |
魚調理の神器
そして紹介しておきたいのが、アメリカでは必須かもしれないうろこ取り!カウンターの店員さんにお願いすればうろこをとってくれますが……甘い!日本のスーパーの魚と違ってうろこが残っていることが多々、多々あります。スーパーで買ってきた魚をそのまま調理すると、少なくとも5、6枚は口の中でうろこを発見します。我が家はゲータレードのふたを使ってうろこ取りをしていたのですが、先日こちらを購入しました。
$10もしないのにこれを使うと格段に違います!まず早い、ぽろぽろうろこが取れていきます。そしてうろこが飛び散らない。うろこが入るケースはついていないですが、大体のうろこは金具の内部におさまって、あちこちにうろこが飛び散りません。
ふたでうろこをとっていた時は、流しを飛び出てカウンターの端まで飛んでいることもありました~
Amazonでもお安く手に入るので、家に一つあると重宝すると思います。いいものだと燕三条のうろこ取りもあります。ここまで立派ではないですが、我が家が買ったものも一応燕市のものでした🗾✨
お魚ランキング
それではさっそく、我が家が食べておいしかった順に紹介します!新しい魚に挑戦したり、新たな発見があったりしたら、どんどん更新していきます。
チリアンシーバス
和訳 :メロ
お値段:$32.99/lb
調理法:煮つけ、焼き
味 :★★★★★
コスパ:★★★☆☆
お値段通り、めちゃくちゃおいしいのがChilean Sea Bass、単純にシーバスと呼んだりもします。日本でシーバスと言うとスズキのことですが、チリアンシーバスはスズキとは全く別物なので要注意です。南極周辺にいる深海魚、マゼランアイナメという魚です。日本ではギンダラの代用魚として食べられていて、メロと呼ばれることが多いようです。
おすすめ調理法は煮つけ。日本でギンダラの代用魚として食べられている通り、煮つけにしたらめちゃくちゃおいしかったです。
魚の旨味…日本を思い出す( ;∀;)おいしい煮つけを食べたいときには、間違いないくチリアンシーバスがぴったりです。
ソテーももちろんおいしいです。買った当初、チリアンシーバスという名前からスズキだと思いこんでいたので、シンプルに焼き魚にしてみました。そしたらこの脂の乗り具合✨「こいつはスズキじゃないぞ!」と気づき調べてみたところ、ギンダラの代用魚・メロであることを知りました(料理をする前に調べなさい、という感じですが)。
味の評価は星5つ!!とても、とてもおいしいです✨しかし1ポンドあたり$30超と、やはりおいしさ相当のお値段です…。我が家ではその旨さとお値段から贅沢品に認定されたので、特別な日に登場する魚になりました。
なお、チリアンシーバスはうろこ取り泣かせです!うろこが細かく固いので、ゲータレードのふたではなかなか取れず、下処理にかなり時間がかかりました。うろこ取りがあればとってもラクに処理できるので、やはりうろこ取りを購入されるのをおすすめします…。
こいつとはゲータレードのふたで長時間格闘しました…
ソードフィッシュ
和訳 :メカジキ
お値段:$14.99/lb
調理法:焼き(ソテー)
味 :★★★★☆
コスパ:★★★★★
アメリカに来て驚きだったのはSwordfish=メカジキです。カジキというと煮つけで出てきて、パサパサしている印象だったのですが、アメリカのメカジキはものすごく脂がのっています!サシが入っているように脂が乗っていて、ちょっと言い過ぎですがトロに近い感じです。
リピート買いしています、我が家の一押しです
おすすめ調理法はソテー。塩・胡椒をしたソードフィッシュを、ケッパーや香草(ディル)と一緒に焼いてみました。片面3分しっかり焼き目をつけた後にひっくり返し、やや弱めの中火にしてバターを投入、5~6分じっくり焼きます。気が向いたら、溶けたバターをスプーンですくって魚にかけつつ焼くと、味が染みてさらにおいしいです✨
カジキ=パサパサ、と思っていたので日本ではそんなに食べなかったのですが、こちらのカジキはジューシーでとてもおいしいです。ソードフィッシュステーキと呼んでも過言ではありません✨コスパが良い魚で我が家の一押しですので、ぜひ挑戦してみて頂きたいです。
フラウンダー
和訳 :ヒラメ
お値段:$18.99/lb
調理法:焼き(ムニエル)
味 :★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
Flounder=ヒラメです。日本で売っている白身魚の味にかなり近く、お魚の旨味がしっかり感じられておいしいです。とても柔らかいのでそーっと持たないと崩れてしまうので注意です。
おすすめ調理法はムニエルなどの焼き料理。火を通すとすぐ崩れてしまうため、煮つけなどには向かないと思います。塩・胡椒・小麦粉を周りにつけて、バターでしずかーに焼きました。
ヒラメの調理法を調べたところ、しゃぶしゃぶが紹介されていたのでFlounderでやってみました。Flounderを一口大に切り、お箸では崩れてしまうのでスプーンでそ~っと沈めます。身がふわっふわでおいしかったのですが崩れる💧また、焼き調理のほうが魚の味がしっかり感じられたように思います。わたしは焼き調理をおススメします。
ポーギー
和訳 :タイの仲間
お値段:$7.99/lb
調理法:焼き、煮る、(新鮮ならお刺身も)
味 :★★★★☆
コスパ:★★★★★
「お正月を迎えるには鯛がいるんだ!」と言う夫が、あちこちのスーパーを探して見つけたポーギー。日本語の適切な訳を見つけられなかったのですが、大きくはタイの仲間です。日本のキンメダイほどの旨さはありませんが、それでも脂がのったおいしい白身魚です。
おすすめ調理法は焼き、それもフライパンやグリルなどでがっと火を入れるのがポイントです。お正月の飾り鯛にするためオーブンでじんわり塩焼きにした際、ちょっと臭みを感じる仕上がりになりました。同じ鯛でも甲殻類など高級品を食べているキンメダイと雑食のタイではお魚の香りが変わるそうですが、それが原因なのか…。普通に塩焼きにすればおいしいので、匂いを飛ばすように高温で焼くようにしてみてください。
ちなみにお正月に鯛を飾るのは京都や大阪、西日本の慣習のようです
また、新鮮ならばお刺身もいけます!実はポーギー、我が家の住んでいる地域ではよく釣りで狙われる魚で、釣りたてのポーギーのお刺身はとっってもおいしいです✨他の魚とは比べ物にならないほど、脂がのった白身魚のおいしさが味わえます。
日本でも同じですが、食中毒の危険などもあるので食べる時はあくまでリスク覚悟です…。が、基本的に冷凍すればアニサキスは死にますので、我が家の周りでは冷凍してからお刺身で食べるという日本人駐在員の方が多いです。
ポーギーのお刺身おいしいですよ~、釣り人はぜひ✨
ハリブット
和訳 :オヒョウ
お値段:$16.99/lb
調理法:焼き(ムニエル、ソテー)
味 :★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
Halibut=オヒョウと聞くとなかなか馴染みがありませんが、大型カレイの仲間です。体長1メートルを超える大きさで北極海など寒いところに生息し、日本周辺ではオホーツク海沖で獲れるそうです。旬は4~6月と産卵期前の秋頃。
おすすめ調理法はムニエル。塩・胡椒・小麦粉を付けて、バターで焼きました。コッド(タラ)よりもだんぜん旨味はありますが、日本の鯛やスズキなどと比べるとまだ大ぶりな味だなぁという印象です。
高級魚に比べれば旨味は落ちますが、コッド(タラ)よりもかなりおいしい白身魚で満足度は高いです。お値段も相対的にお手頃なので、まずはオヒョウから挑戦してみるのも良いと思います。
コッドのように大味ではありません。おいしい焼き魚が食べたいときにおすすめです
ブラックシーバス
和訳 :スズキの仲間
お値段:$9.99/lb
調理法:焼き、煮る
味 :★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
Black Sea BassあるいはBlack Bassと言う名前ですが、おすすめ度NO.1のチリアンシーバスとは異なりスズキの仲間です。今回は切り身ではなくお魚1匹買ってきたので家でおろしました(夫が)。血が周っている様子もなく、きれいな状態です。
おすすめ調理法は焼き、煮るですが、どちらかというとそのまま塩焼きが一番おいしいかもしれません。脂がそこまで多い魚ではないので、お魚そのものの味が分かるシンプルな食べ方が合うなと思います。煮つけにするならチリアンシーバスのほうが圧倒的においしいです。
お魚を選ぶ際は目がポイント。目が濁っていないものが新鮮ですよ~
ヘイクフィッシュ
和訳 :ホキ(メルルーサ)
お値段:$6.99/lb
調理法:フライ、煮込み
味 :★★★☆☆
コスパ:★★★★★
Hake Fish=ホキ、スペイン語名のメルルーサという名前が日本では一般的なようです。日本近海にはいないため、日本では輸入された冷凍ホキを白身魚フライやちくわの原料に使っています。淡泊な味で癖がなく、加熱調理しても固くなりにくいため加工しやすいんだそうです。
おすすめ調理法はフライ(写真は撮り忘れました)。衣をつけて揚げてみればフィレオフィッシュ✨他の高級魚と比較すると魚の味は薄いですが、それでも味が大ぶりなコッド(タラ)よりもおいしく、むしろホキのほうが日本のタラと同じ味がします。
煮込みもおすすめです。野菜と一緒に煮込んで、トマトソースやコンソメで味付けすればおいしく食べられます。お値段もお手頃で良コスパのお魚です。
モンクフィッシュ
和訳 :アンコウ
お値段:$12.99/lb
調理法:お鍋、焼き(ソテー)
味 :★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
Monkfish=アンコウです、冬になるとスーパーに並ぶようになりました。日本では買ったこともなかったのですが、下処理済みで調理が簡単そうだったので挑戦してみました。
おすすめ調理法は…もちろんお鍋!!下処理されてしまっているのであん肝は手に入りませんでしたが、お味噌であんこう鍋にしました。
アンコウを調理してみた詳細のレポートはこちらの記事をご覧ください。お鍋もおいしいですが、スーパーの店員さんには「焼くとロブスターみたいな食感なんだよ✨」と言われ、ソテーにも挑戦しました。ちょっと変わり種を食べたくなった時、旬の冬におすすめの魚です。
アークティックチャー
和訳 :北極イワナ
お値段:$14.99/lb
調理法:コンフィ、焼き(ソテー)
味 :★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
Arctic Char=北極イワナです。Char(イワナ)と名付けられていますが、鮭やマスと似たお魚のようです。冷たい水を好みイギリス北米大陸の湖、北緯80度(ほぼ北極海!)を超えるカナダの湖にも住んでいる淡水魚です。
おすすめ調理法はコンフィやソテー。コンフィとは低温の油でじっくり揚げる調理法だそうですが、「温度測りながら揚げるとか面倒…」と思ったので、なんちゃってコンフィにしました。
塩・胡椒・砂糖・オリーブオイル・香草と一緒にジップロックに入れ、一晩冷蔵庫で寝かせます。翌日、ジップロックに入れたまま80度程度のお湯に7分程浸して火を通しました。本来のコンフィはレアな状態で食べるようですが、生は怖いのでがっつり中まで火を通しています。それでもゆっくり火が通っていくからかふっくらと仕上がり、オリーブと香草の香りが染みておいしかったです。
チャー(イワナ)と名付けられていますが、味はマスで、想像通りの味でした。私は海の魚が好きなので、「うん、マスだな」と思いました。日本のサクラマスはおいしいですが、その旨味には及ばないので期待しすぎは要注意です。
ストライプドバス
和訳 :シマスズキ
お値段:$22.99/lb
調理法:焼く(ソテー)、揚げる
味 :★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
Striped Bass=スズキの仲間で、アメリカ東海岸沿いに生息しているご近所さんでした。体長2メートルほどにもなる大きな肉食魚で、見た目こりこりしていそうな筋肉質な感じです。
おすすめ調理法はソテーやフライ。身がしっかりしているので崩れにくく料理しやすいです。味は癖がなく日本のスズキに近い印象ですが…、あっさり。味の割に高すぎるかなぁ💧他の白身魚でもおいしいものがあるので、この値段を出してまで買わなくても良いかな…と思いました。
似た白身魚ならハリブット、ヘイクフィッシュのほうが満足度高かったです
レッドスナッパー
和訳 :フエダイ
お値段:$34.99/lb
調理法:焼き(火を通し過ぎないように!)
味 :★☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
Red Snapper=フエダイです。見た目は赤くてキンメダイに似ていますが、日本の真鯛とは異なります。真鯛かと思って購入するとひじょーーーに悲しい気持ちになるので要注意です。(※ただし、調理法によってはとってもおいしくなることがわかりました!)
こちらは香草焼きにしてみた写真です。どんな魚かわからなかったのでまずは焼いてみました。レッドスナッパーに塩・胡椒を振り、オリーブオイルで焼いたところ身がブリンブリン(笑)になって、皮が割れてしまいました。焼くと身が締まって固くなり、味はかなり淡泊で全然魚の味がしないくらいです…、いまいちでした💧
ところが、フロリダのキーウェストのレストランで食べたスナッパーがとてもおいしかったんです。スナッパー系は、おそらく小麦粉などをまぶし、火を一気に通し過ぎないようにするのがよさそうです。ふわふわな白身とソースがよく合って大満足の一品でした。
レストランでスナッパーを食べてみて、私の腕が悪いだけでお魚に非がなかったことが分かりました(笑)もう一度挑戦してみたいですがなんせ高いので、1年以上経った今もまだ手を出せずにいます…。
再び買うのはいつになるのか…
まとめ:まずはこのお魚から
この記事では、我が家が実際に購入したお魚・おすすめ調理法を紹介しました。何から挑戦しようか悩んだ時には、表で色をつけているお魚をまずは1ポンド買ってみてください!
1ポンドは大人2人分の1食+αくらいの量(一般的に)です。スーパーの店員さんに「(魚を指さして)1pound please」と言えば、ちょうど良い大きさの切り身を選んだり、カットしたりしてくれます。値札は1ポンドあたりで記載されていることが多いので、切り身を選ぶよりも重さを指定して購入するほうがお値段もわかりやすく安心です。
カウンターでうろこをとってもらいたい場合は「remove the scales(うろこ) please」といえばOKです。ただし、お願いしてもうろこが何枚か何十枚か残っていることが多く、自分でやり直すことになるので(笑)、うろことりがあると便利ですよ!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てれば幸いです☺
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