こんにちは。ゆうです。
今回は気合を入れて書きました!何と言っても僕がアメリカ生活を改善してきた中で最もQOLが向上した「浄水器」についての記事です。アメリカに来てからいくつも浄水器を調べて試し、いろいろと試行錯誤してきました。おすすめの浄水器だけでなく、選び方や設置方法など盛りだくさんで書いたので、ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事でわかること
- 実はいろいろある浄水器の種類と特徴
- QOLを上げるおすすめの浄水器
- 意外と簡単な浄水器の設置方法
- 【おまけ】蛇口が合わないときのおすすめコネクタ
早くおすすめの浄水器が知りたい方はこちらへ!
そのほか我が家の超おすすめ、題してQOL爆上げ商品はこちら。アメリカに来て購入したもの中でも、自信を持っておすすめするものたちです✨お役に立てれば幸いです。
浄水器を設置するモチベーション
ボトルの水はどれくらいのコスト?

さて、この記事を読んでいる皆さんは毎日使う飲料水にペットボトルの水はもったいないと思っているのではないでしょうか?海外に行ったらペットボトルの水を飲むのは当たり前。でも、旅行ならまだしも生活していくならコスト的になかなか大変。さらに、水を買ったとしても運搬するのも大変だったりします。ちなみに、近くのスーパーのプライベートブランドでは35本5.6ドルで売っていたので、1本あたり0.16ドルになります。(2023年6月現在、ブランドものだともっとするかも)我が家(夫婦2人)ではよく水を飲みますし、コーヒーも淹れたりします。さらに料理もするとなると、1日で4,5リットルくらいは使っています。お米を洗うときにも使うともっとですね。。。もしこれをボトルの水で賄うとすると、500mlのボトルで10本程度、つまり1日1.6ドルかかることになります。10日で16ドル、100日で160ドル、1年だと584ドルにもなってしまいます。
これに加え、大量の水をスーパーで買って運搬する手間もあります。大容量パックの方がより安いですが、非常に重いです。。。35本入りだとなんと17kg!出先で飲むように何度か購入したことがありますが、手で持つのは非常に苦労します。蛇足になりますが、こういう重いものを運ぶときはこちらのカートがおすすめです。
他にもAmazonなどで買う手もありますが、我が家はアパートなのでエントランスから自分たちの部屋までは運搬する必要があります。やっぱり重労働が待っているので、選択肢からは外しました。結局、運搬しているときも貴重な時間を使っています。ある意味、時間がかかるのも”コスト”ですよね。
水道水は飲める?

水を買うのはお金がかかる。となると水道水を飲むという手もあります。しかし、アメリカで水道水を直接飲むのはやはり心配ですよね。アメリカ政府の基準では、水道水は飲んでも平気のようですし、レストランで出されることも珍しくはありません。(なんだかんだ言って浄水器を通しているところも多い気はしますが)しかし、安全と言われているだけで、水道水がおいしいかどうかは別問題。もちろんおいしい水道水もあるとは思いますが、少なくとも我が家の水は少し金属の香りがするので、健康には悪そうです。。。
乾燥の厳しいアメリカでは頻繁に水を飲みたくなりますし、料理やお米を炊くのにも欠かせません。その水がたとえ安全だったとしても金属臭や塩素臭のする水だと、QOLは非常に下がってしまいます。頻繁に使用する水だからこそ、ちょっと投資をしてでも良い水を簡単に使用したいと思いました。
そこで登場するのが浄水器!実は我が家では日本にいたときから浄水器を設置していたので、アメリカに来てすぐに浄水器をいろいろ試しました。設置型の浄水器は一度設置すると半年~1年くらいはカートリッジ交換も必要なく、蛇口を開けるだけでおいしい飲み水が出てくるので、僕はアメリカで生活する上で最もコスパの良い投資だと思っています。
今回の記事では、私たちが半年以上フィルター交換なしで使っても満足しているおすすめの浄水器はもちろん、設置方法や蛇口の形状が合わなかったときの対処法などまでご紹介させていただきます。
どうやって浄水器を選ぶ?
ステップその1:タイプと設置場所
ポット型
一番お手軽なのはポット型です。↓こんなのです。

僕もアメリカについてすぐはポット型の浄水器を利用していました。日本でも有名なBRITA(ブリタ)です。何と言っても水を入れれば濾過された浄水がタンクにたまるので、非常に簡単に浄水を作ることができます。日本だと大きさが気になったりしますが、アメリカの冷蔵庫はどれも大きいので、すんなり入って簡単に保管できます。価格も安く、大体$30くらいで買うことができます。ひとまず浄水器が欲しいとなったらこのポット型を買うのもアリだと思います。
しかし、ポット型には浄水速度とカートリッジ交換頻度にデメリットがあります。ポット型は写真のようにフィルターの上のタンクに水道水を入れ、重力でフィルターを通った浄水がポタポタとしたのタンクにたまる仕組みです。そのため、浄水を作るのが非常に遅いです。2Lタンクいっぱいに貯めるのに、約15-20分くらいかかります。なので、お米を研ぐときなど一気に水を使うときには使えません。また、大きさの関係から濾過カートリッジも小さめなものが多くなります。渡米して最初に使っていた頃は1ヶ月くらいで濾過時間が長くなったと感じるようになりました。ただでさえ時間がかかるのに、さらに伸びるとストレスがかかります。また、6個まとめ買いして1個5ドルくらいの値段なので、もし毎月買うとなると年間60ドルくらいの出費になります。
設置型(シンク下)
ポット型でゆっくり濾過されるのが待ちきれなくなり、設置型に変えようと思ったときに最初に検討したのがシンク下設置タイプです。
このタイプは約200ドル程度からと少し値段は高めですが、濾過能力は抜群でコスパも高いです。そして、水道配管に接続するので、蛇口を開けるだけで浄水が出てくるのがポット型との大きな違いです。シンク下に設置するため、邪魔にならないのもメリットだと思います。しかし、このタイプはシンク下で配管の途中に浄水器を設置するため、通常の水道水と浄水を切り替えることができません。もし切り替えたい場合は浄水用の蛇口を用意することで解決できますが、カウンターに穴を空ける必要が出てきます。使う水全て浄水にしてしまえば良いとも思ったのですが、我が家に元々設置されている蛇口の汚れがひどく、掃除したとしても飲料用に使いたくないなと思ってしまいました…
我が家にはカウンターに浄水用の穴は無く、賃貸のため穴を空けることもできなかったので、結局シンク下設置タイプは諦めることになりました。私は多少の作業はできると思ったので最初は候補となっていましたが、配管接続などの作業が苦手な方には配管作業も大きなハードルとなるかもしれません。
設置型(カウンタートップ)
結論から言うと、我が家で選んだのがこのカウンタートップ設置型で、この中でも浄水器に専用蛇口がついているタイプのものを選びました。

このタイプはカウンターに設置するため場所を占有してしまいますが、写真のとおり1.5Lペットボトルくらいの大きさなので、案外気になりません。そして、蛇口の先端から分岐して浄水器へ水を流す仕組みなので、洗い物には水道水を使い、飲料用には浄水を使うというように切り分けることができます。そのため、カートリッジの寿命は全てを浄水に切り替えてしまうよりも長くなります。使い方は簡単で、通常通り蛇口を開いた後、蛇口先端のレバーを浄水側に切り替えることで、浄水器の蛇口からろ過された水が出てきます。シンク下設置型と同様、簡単に際限なく浄水が出てくるのが大きなメリットです。そして何より、浄水器専用の綺麗な蛇口から飲料水が出てくるので、安心な浄水を飲むことができるのがお気に入りポイントです。お値段も大きなメリットの1つで、私の選んだ製品だと70ドル前後で買えてしまいます。確かに濾過能力は少し落ちるかもしれませんが、シンク下設置型と比べて約1/3のお値段ということで、試しに設置しやすいのではないでしょうか。
ステップその2:メーカー(フィルター)
さて、浄水器のタイプを選んだら、次はどのメーカーのどの製品にするかを考えます。我が家の水道水は金属臭がしていたため、フィルターの性能にこだわりました。
我が家で選んだ浄水器
結論から言うと、我が家で選んだ浄水器はこれになります。(Waterdrop製 WD-CTF-01)
決め手になったのはHeavy Metal(重金属)を取り除けると表示されていたことです。重金属というのは鉛、カドミウム、銅、亜鉛などで、体に必要なものも有害なものも含まれます。我が家では水道水から金属臭がしたので、とにかく飲み水からは重金属を取り除けた方が良いと思いました。(銅や亜鉛などの必要なミネラルはサプリメントでいくらでも補給できるので。)調べた中で唯一重金属を除去できると書いてあったのがこの製品でした。他にも浄水器を調べるとiSpringという有名なメーカーが出てきます。
このメーカーの製品には重金属が除去できるとは書かれていませんでした。iSpringの製品は全体的にコスパが良さそうなのですが、カウンタートップ型に関してはフィルター性能でWaterdropのものに決めました。
Waterdropのフィルターは5層構造になっていて、そのうち重金属除去に役立つのはKDFというフィルターです。もし他のメーカーで同様の浄水器を探す場合はこのKDFフィルターがあるかどうかをチェックした方が良いかもしれません。
ちなみに、写真を載せている通りおすすめの浄水器はステンレス製で外観もおしゃれで、カウンターに置いてもすっきりした印象があります。iSpring製の類似商品よりも10ドル程度高いですが、重金属除去能力とすっきりとした見た目で断然こちらをおすすめします!
比較表
最後にそれぞれのタイプと製品例を表にまとめて比較しておきます。ぜひ参考にしてください。
製品名 | WD-CTF-01 | CT10-CL | CNTP-1C | TU_1288304 | RCC7 |
メーカー | Waterdrop | iSpring | iSpring | BRITA | iSpring |
タイプ | カウンター 専用蛇口 | カウンター設置 専用蛇口 | カウンター設置 専用蛇口 | ポット型 | シンク下 |
価格 | $70程度 | $60程度 | $40程度 | $30程度 | $200程度 |
フィルター 使用期間 | 1年 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 1~2ヶ月 | 1~2年 |
フィルター 価格 | 約$35/年 | 約$80/年 | 約$40/年 | 約$25/年 | 約$50/年 |
重金属除去 | ○ | × | × | × | ○ |
特徴 | 高機能フィルタ ステンレス製 | 若干低価格 | 低価格 | 簡単 冷蔵庫保管可 | 多段階フィルタ |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
浄水器の設置方法
設置に最低限必要な道具
さて、カウンタートップ設置型の浄水器を購入する際に気をつけないといけないのは、工具が必要だということです。とは言っても、モンキーレンチ(10ドル以下で買えます)が1つあればOKなので、もし持っていない方は忘れず購入しておきましょう!
アメリカだと何かを修理するのに人を呼ぶと大きな費用が発生することも多いので、レンチで締めたり調整するような簡単な作業はどんどんチャレンジしてみるのもありですね!
設置手順
浄水器の設置は思っているよりも簡単です。簡単に言うと、現在ついている蛇口を外して浄水器につながっている切り替え蛇口をつけるだけです。もし接続部から水が漏れる場合は、付属のシールテープをねじ部に巻きます。写真付きで解説するのでぜひ参考にしてください。
付属品


浄水器本体と切替ヘッドはホースで接続された状態で入っています。フィルターは本体に設置されているのですぐに必要はないですが、交換時に使う工具も入っています。さらにねじが合わない場合に使うコネクタが4種付属しています。
ついている蛇口先端をはずす

ご家庭により様々だと思います。手で外せる場合もあればレンチなどを使う必要があるかもしれません。
ヘッドの接続

次に手でヘッドをねじ込んでいきます。シールテープを巻いた場合は少し入りにくいかもしれませんが、丁寧に進めます。手でしっかりと締まったのを確認したら、仕上げにレンチで強く締め込みます。強くしすぎて家の設備側を壊さないように注意しましょう。
水漏れの確認と初期洗浄
接続できたらあとは水を流すだけです。最初はフィルター成分の活性炭が出てくることがあります。5-10分程度は水を流してきれいな水が出てくることを確認してから使います。
☆水が漏れる場合→シールテープを巻く
付属している白色の薄いテープが「シールテープ」です。フッ素樹脂で人体に害のないテープで、粘着性はありません。柔らかいのでねじに巻いて締めこむと、つぶれて隙間を埋める役割を果たします。
・まずはテープの先端をねじにあてて指で押さえる。
・次にねじを締めこむように回してテープを巻き取る
3~5周くらい巻いた後、指で少し押し付けるとテープ同士がくっつきます。

(苦労話)レアなねじ形状だとコネクタが必要
こんなねじは要注意!
我が家で買った浄水器には、多くの蛇口(のねじ)に対応することができるようコネクタが一緒に入っています。しかし、我が家に設置されていた蛇口はシャワー型で、そのヘッドのねじは特殊な形状だったため、どのコネクタも合いませんでした。(G1/2″という配管ねじ規格でした。)
そこで、我が家の蛇口に合うコネクタを別途購入し、浄水器用の蛇口を取り付けられるようにしました。浄水器のヘッドが直径55/64”(”はインチを表していて、1インチ=25.4mmです。55/64インチ=21.8mm)という規格なので、我が家の場合はG1/2-55/64”というコネクタが必要でした。蛇口のねじには規格があり、何種類かのねじが良く使われています。同梱されているアダプターは以下のとおりです。
A3:15/16″-27 オス
A4:13/16” オス
A5:18.5mm オス
B4:18.5mm メス
(浄水器用ヘッド)B3:55/64” メス
例えば、A3は直径15/16インチなので直径23.8mm、-27というのはねじの細かさ(ピッチ)を示し、1インチに27個のねじ山があるという意味です。つまり数字が大きいほど細かくなります。もしこれらのアダプターで接続できるならば新たなコネクタは不要です。
我が家で使用したコネクタセット
先ほども書いた通り、我が家では接続部がG1/2”という規格でした。Home DepotやいろんなWebサイトを探したのですが、これが蛇口にはあまり使われないねじのようで、探し出すのになかなか苦労しました。その苦労の末、Amazonでようやく見つけたのがこれです。

ピンポイントに探したのですが、単品では売っておらず、「この1セットがあればどれでも繋げるぜ!!」的な物しかありませんでした(笑)
かなりの種類に対応しているので、コネクタが必要な場合は是非これをチェックしてみてください。
ちなみに、早く手に入れたいと思いHome Depotに行って聞いたら、「ここはAmazonじゃない。Amazonを探せ。」と言われてしまいました。。。この塩対応、さすがアメリカですね(笑)
使い方は簡単で、元の蛇口(G1/2”)にG1/2”-55/64”コネクタを取り付け、その先にヘッド(55/64”)を取り付ければOKです。
まとめ
今回は僕がアメリカ生活を改善した中で、最もQOLを向上させたおすすめの「浄水器」とその設置方法について書いてきました。一番のおすすめは作業が少なくて済むカウンタートップ型×高機能フィルターのWD-CTF-01です。迷ったらぜひこれを選んでみてください!慣れない土地で健康に生活していくには安全な水は欠かせません。ちょっとした投資でとても簡単に浄水が飲めるようになるので、健康に投資をしたいと思った方はぜひ設置してみてください。
今回はこの辺で。ではまた!
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