こんにちは、おいしいホタテが食べたい、ゆきです!アメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻しています。
海外で生活していると日本がいかに海鮮に恵まれた国かが良くわかります…。脂がのったまぐろ、ハマチ、甘味たっぷりなホタテにイカ…そしてウニ!「あぁ、アメリカでおいしいお刺身やお寿司が食べたい!」、そんな方におすすめなのがメイン州ポートランドはISFトレーディングです!
ISFトレーディングとは、アメリカ北東部の住人なら知らない人はいないのでは⁉と言うくらい在米日本人の間で有名な海鮮物小売会社です。日本人の玉置さんが社長を務めていて、地元の海で獲れた「朝獲れウニ」が大人気ですが、その他のお刺身はもちろん、実は秋になるとメイン州名物の松茸も手に入るんです!
この記事では、お刺身と松茸を求めメイン州まで出かけてきた我が家の旅行レポートを紹介します!混雑する時間帯や松茸が入荷するタイミングの狙い方も載せているのでご覧ください。
この記事でわかること
- 【概要】ISFトレーディングに歴史あり
- 【実食】その場で食べられる絶品ウニにお刺身盛
- 【タイミングが重要】松茸の狙い方
「メイン州まで行けないけど、たまにはお刺身が食べたい…」という時は、アジア系オンラインスーパーWeee!がおすすめ。刺身グレードのお魚が数種類販売されています。アメリカではよくあるサーモンだけではなく、マグロ、ハマチも楽しめるので気になった方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
ISFトレーディング
概要
アメリカ東海岸で最も北に位置するメイン州。このポートランドという港町にISFトレーディングがあります。
住所 | 390 Commercial St, Portland, ME 04101 |
営業時間 | 月ー土:12時~16時 日曜日:12時~14時 |
ホームページ | https://www.seaurchinmaine.com/ |
ISFトレーディングの社長である玉置篤司さんは1985年、日本へメイン州産のロブスターを輸出するビジネスを始めました。そのビジネスの最中、地元の子供がウニを壁にぶつけて遊ぶ姿に出くわします。当時アメリカではウニを食べる習慣はなく、むしろ魚を食べ、漁場を荒らす害虫として大量駆除されていたそうです。そこに目を付けた玉置さん、メイン州産のウニを殻剥きし日本へ送る事業を始められ、現在のISFトレーディングにつながります。
社名の由来は「I Smell Fish Companyはどう?」と言った娘さんの発案だったそうです
「アメリカのウニ工場」と日本のテレビや新聞で何度も取り上げられ、玉置さんは今や有名人✨日本からお寿司業界の方も多く訪れ、あのすしざんまいの社長さんは毎年ISFトレーディングに来ては漁に出る顔なじみなんだとか。そんなすごい方にも関わらず偶然対応してくださった玉置さんが、気さくにいろいろ案内してくださいました。
ISFトレーディングの歴史をまとめた新聞記事ももらえますよ~
いざISFトレーディングへ
駐車スペースの目の前に、いくつかドアやシャッターが並ぶ建物があります。壁にこんな張り紙があるので、それを頼りに進めば入り口の5番目のドアにたどり着きます。
我が家は12時ちょっとすぎに到着したのですが、扉を開けるとすでに20人以上の行列が…!玉置さんによると、最近中国人・韓国人留学生の訪問が激増しているらしく週末は大混雑だそう。オープン時間などお構いなく勝手にお店に入ってきてしまうくらいの勢いで💧、名物のウニが売り切れることも多々あるそう…。週末は特に、なるべく早い時間に出かけるのがおすすめです。
このカウンターで海鮮物を購入できます。品揃えはカウンターの奥のボードに手書きで書いてあるものを見るか、壁にQRコードがあるのでそれをスキャンして確認できます。
注文はカウンターに玉置さんがいらっしゃれば日本語でOKですが(奥様は片言の日本語OK)、いらっしゃらなければ基本英語です。
日本人風情の方はお一人だったので、玉置さんがいらっしゃればおそらく分かります~
この行列を見て、出遅れた!と焦ったのですが、玉置さんがカウンターにいらっしゃり助けてくださいました💦私たちが日本人だと分かると「ウニいくついるの?」と声をかけてくれ、取り置いてくださったおかげで我が家はなんとか名物のウニにありつけました。
食堂スペース
ISFトレーディングの入り口近くの階段をあがると、カウンターの2階にある食堂スペースにたどりつきます。お茶やお醤油、ワサビなどがおいてあり購入したお刺身はここですぐに食べることが出来ます!つまり、ISFトレーディング訪問時に必須の持ち物は…
- 白米
- 海苔
です(笑)ご飯や海苔は持ち込みOKなので、ぜひ家から持ってきてください。もし忘れてしまった場合でも、先ほどのカウンターでレンチンご飯と韓国のりが買えます。
我が家は海苔を忘れてしまったのですが、「おいしいお刺身にはおいしいお米がないと…!」と思いお気に入りのお米は持参しました(笑)さて、ようやくお刺身&ウニを実食です……!
名物のウニは板ウニ($26)を購入しました。実は我が家、ここまで来ておきながら2人ともウニ大好き人間と言うわけではありません💧ウニのミョウバン臭さが苦手で、日本で食べる時も新鮮&名産地でしか食べたくないというわがまま振りなのですが、ISFトレーディングのウニはそんな私たちでもおいしい!!と声をそろえるほどの美味✨
まーったく臭みがなく、ただただ甘い!とろけます~
それもそのはずISFトレーディングのウニは獲れたて&剥きたてで、ミョウバン処理される前のものが販売されています。玉置さんが、オス、メスがちょうど半分ずつ乗っている板を選んでくださり食べ比べもできました。どちらもクリーミーで肉厚で、甘味があっておいしかったですが、メスのほうがより甘味が濃いように感じました。
お刺身盛り($26/1パック)はその日によって内容が変わります。この日は中トロ、サーモン、イカ、ホタテ、イクラ。こちらも最高でした✨これまでアジア系オンラインスーパーWeee!で、刺身グレードのサーモンやハマチを買って手巻き寿司パーティーをしていたのですが、それとは比べ物にならないほどサーモンは脂がのってておいしい!ホタテ、イカは甘味がすごかったです。アメリカのスーパーでもホタテは買えますが大ぶりで味が薄く、アメリカではおいしいホタテに会えないのかと思っていたので大感動でした✨
さらに、玉置さんの「おいしいよ」という言葉につられ、うなぎ($18/11oz)も買ってしまいました(笑)ただこれは冷凍うなぎなのでWeee!で購入することもできます。ISFトレーディングではせっかくなのでお刺身三昧したほうが良いかもしれません。
食堂で食べることを伝えたら、うなぎは解凍して用意してくれました~
そしてさらに!玉置さんのご厚意で松茸ご飯まで頂きました!!松茸を狙ってこの時期にきたんですという話をしたからか、「ちょうど松茸ご飯が家にあって…」とわざわざ持ってきてくださいました✨
ちょっと鼻を近づければ、ぷ~んとあの松茸サマの芳醇な香り…✨松茸は肉厚で食べ応えがあり、「ちゃんと松茸を食べている!」と実感するには十分な大きさ。松茸の旨味と出汁の染みたご飯がとってもおいしくて、お刺身とうなぎで白米めちゃくちゃ食べた後なのに、ペロリと完食できてしまう自分が怖い…。とってもおいしいお昼ご飯でした!
松茸の狙い方は記事後半へ~
ちなみに、使ったお皿は流しで洗って置いておくのがマナーです
お土産・購入品
お土産に塩水ウニ、大トロ、ホタテ、そして松茸を買ってきました!松茸の狙い方についても紹介します。
お刺身
地元メイン州で獲れた肉厚のウニがたっぷり入った塩水ウニ($28/150g)。ウニ好きな人や近所の日本人に配るようにと、この塩水ウニを何箱も買って帰る方も多いそうです。
こちらも板ウニ同様ミョウバン臭さは全くなく、もう新鮮そのもの。甘味とそのとろけ具合から、ウニクリームと名付けたくなります。塩水ウニは、大きくきれいな形のウニのパック詰めですが、パスタやウニクリーム用にちょっと形が崩れたものもお手頃価格($24/450g)で売っています。ウニ好きな方はこちらもおすすめです。
初日に訪問した時には売り切れだった大トロ($55/450g)、2日目でようやく出会えました!食堂で食べた中トロもおいしかったですが、大トロはやはり脂のノリがすごい!ちょっと筋っぽく見える部分もあったのでどうかなぁと思っていたのですが、食べてみたらとろける、とろける、まーったく気になりませんでした。
久しぶりの脂たっぷりの大トロ、大満足です~
大好きなホタテ($30/450g)、冷凍ですがこちらもメイン州で獲れた地元モノです。このホタテも日本で食べるホタテそのもの、肉厚で甘みがあっておいしかったです。ホタテ好きな方、ぜひISFトレーディングへ!めちゃくちゃおいしいです!(笑)
松茸
ISFトレーディングへの旅行を10月まで我慢した一番の原因…松茸サマ!欲張ってこんなに買ってきてしまいました。
松茸は9月~10月までの期間限定品!雨が降った翌日が特にねらい目だそうです。傘の開き具合で4つのグレードに分けられお値段が違いますが、当然、傘が閉じているものほど高級です。カウンターで松茸を購入したいと言うと、段ボール箱にごろっと入った松茸を出して見せてもらえます。
松茸もアメリカサイズなのかみんな大きい、迫力がすごいです。案外中国や韓国の方々は傘が開いているものを選んでいくそうですが、我が家はやっぱり傘が閉じていて香りが芳醇なものが好き✨量り売りで自分たちで好きな松茸を選ぶことができます。
日本と比べるとお値段が格段に安いので、1番良いグレードの松茸を約2ポンド(約900g)買ってきました(確か$45/ポンド)。日本ではなかなか見ないサイズなので1本が大きな松茸も買ってみましたが、日本でよく見るような小ぶりなもののほうがおいしいかもしれません。香りや旨味がぎゅっと閉じ込められている気がします。
松茸はその日のうちに姿焼きでちょっと味見、残りはキッチンペーパーでくるみ冷蔵庫と、長期保存用は冷凍庫へ。玉置さんの奥さんに「冷凍しておけば半年くらいはずーっとおいしいよ」と教えてもらったのでYouTubeなどを参考に保管しました。泥を落としたあと薄くスライスして1枚1枚サランラップでぴったりつつみ、さらにそれをアルミホイルでくるみジップロックに入れて保管しました。
翌日は大きな松茸を贅沢に使って松茸ご飯!数日は姿焼き、炊き込みご飯、お吸い物…と松茸三昧ができました。冷凍した松茸も、買ってきた時よりわずかに風味は落ちたかな~くらいでちゃんとおいしさを保っていました!冷凍庫の香り移りもなく、我が家はこの冷凍松茸でお正月にお雑煮をしました☺
秋にメイン州へ出かけた際はぜひ松茸もお忘れなく~
まとめ
この記事では、メイン州の海鮮小売会社ISFトレーディング、を紹介しました。
- メイン州の海鮮、味わう価値大!
- 午前中早い時間帯の訪問がおすすめ
- 松茸は1カ月の限定品、しっかり計画を
ニューヨークやボストンなどから車で少なくとも数時間…。決して近くはありませんが、それでも行く価値があります!海鮮の味はもちろん、メイン州産の地の物を頂ける楽しみ、そして日本よりおいしいのではと思う絶品ウニ…✨
秋には松茸も外せません。さすがに日本の高級松茸よりは香りが少し弱いかもしれませんが、それでも格段にお手頃価格できのこの王様を楽しめます。時期であれば大抵は在庫があるようなので、雨の翌日にこだわらずに出かけても購入できると思います。
狙いのものがなくならないように、なるべく早い時間帯に到着することを目指して出かけてみてください!その際はお気にいりのお米と海苔をお忘れなく!(我が家のおすすめお米はこちら)
ここまで読んで頂きありがとうございます。
この記事がお役に立てれば幸いです☺
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