こんにちは、アメリカのグンマーゆきです!2022年冬、夫の転勤でアメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻はじめました。
アメリカ東海岸の1大観光スポットと言えばナイアガラの滝。アメリカとカナダの国境にある超有名な滝ですが、実は3つの滝で構成されていることはご存じでしょうか!?アメリカ、カナダにはそれぞれ展望スポットがありますが、3つも滝があるので当然見え方は異なります。
そこで!この記事では「3つの滝をきれいに撮るにはどこに行けばいい?」「アメリカ、カナダの両方に行くべき?」という方向けに、ここさえ行けば完ぺき!ナイアガラ周辺のおすすめ展望スポットを紹介します。
この記事でわかること
- 【概要】ナイアガラの3つの滝
- 【撮影スポット】
- カナダ:カナダ滝を見るには移動必須
- アメリカ:川の勢いを楽しむのがメイン
ナイアガラ周辺のおすすめ観光ルートはこちらでまとめています。1日でナイアガラの滝と、アイスワインの産地であるカナダのナイアガラ・オン・ザ・レイクを車で周りました。「滝以外に観光地はない?」「どうやったら効率よく周れる?」と旅行計画中の方向けに、我が家のタイムスケジュールが参考になれば幸いです!
ナイアガラの滝
概要:滝は3つある
ナイアガラの滝はアメリカ、カナダの国境にある滝で、日本では世界三大瀑布のひとつに数えられています。一言でナイアガラの滝と言ってもアメリカにあるアメリカ滝、ブライダルヴェール滝と、カナダにあるカナダ滝の3つの滝で構成されるため、英語ではNiagara Fallsと複数形で呼ばれています。
馬蹄形のカナダ滝はHorseshoe Fallsとも呼ばれます
こちらがアメリカ滝(左)とブライダルヴェール滝(右)です。ブライダルヴェール滝はその名の通り、細く白く滝が流れる様子が花嫁さんのヴェールのように見えることからそう呼ばれています。
こちらカナダ滝です…が、全く全景を捉えられていません(笑)幅は675mもあり、近くではまったく写真におさまりません。アメリカ滝の2倍の滝幅と、なんと9倍の水が流れていてものすごい迫力です。カナダ滝からはいつも水煙があがっていて、この水煙は遠く5キロ以上離れたところからでも見ることが出来ました。
ナイアガラの滝は移動してきた⁉
ナイアガラの滝、実は世界遺産ではありません。それは滝に流れる水量を人工的に調整していることが理由です。ナイアガラの滝の原型は今から1万年前、現在の位置より11キロ下流でできました。長い年月を経て水の勢いで地盤が侵食・崩落を続け、滝が移動してきたそうです。過去のカナダ滝の位置を示した航空写真がこちら。
1950年代までは、地盤浸食に伴い毎年1メートルずつ滝が移動していたそうです。このまま滝が移動を続ければいずれは上流のエリー湖に飲み込まれてしまい、滝が消滅する恐れがありました。そのため滝が人工的に管理されるようになり、現在は夜間水量を減らすなどの調整を通じて、地盤浸食を遅らせる取り組みがなされています。
それでも、毎年約30cm(1フィート)ずつ浸食は進み、この速度では今から2万5千年後には滝が消失してしまうそうです。とはいえ、いつ大きな崩落がおき、滝の形が変わってしまうのか誰にもわかりません。未来の滝の姿は自然のみぞ知る…ということのようです。
2.5万年後…途方もない話ですが、自然の力はすごいですね~
ナイアガラの滝周辺散策
アメリカ側、カナダ側それぞれに滝の展望ポイントがありますが雰囲気が異なります。
まず、ナイアガラの滝で絶対に見逃せないのはカナダ側からの眺めです。3つの滝のうち「ナイアガラの滝」としてよく紹介されるのはカナダ滝です。ナイアガラ川の90%の水がカナダ滝に流れていて、その水量と勢いは見る人を圧倒します。
要注意なのが、アメリカ側からはカナダ滝がきれいに見えないことです。アメリカ側にはいくつか展望台がありますが、どの展望台もカナダ滝より前にあるため、カナダ滝を正面から見たいならばカナダに行くしかありません。
カナダ側の滝周辺クリフトン・ヒルは、ホテルや遊園地、ショッピングエリア、ゲームセンターなどがありにぎやかな雰囲気です。
一方アメリカ側は、ナイアガラ川や緑を見ながら散策を楽しめるナイアガラ・フォールズ州立公園があります。カナダ滝は見えづらいですが、アメリカ滝やブライダルヴェール滝を上から眺めたり、ナイアガラ川の勢いを感じたりできるポイントがあってこちらも見逃せません。
ナイアガラ川の流れをアメリカ滝とカナダ滝に分けるゴート島にも歩いて上陸できます
展望・写真撮影ポイント
カナダ側
カナダ側で有名なビューポイントはTable Rock。カナダ滝を真正面から見られるポイントで滝の勢いを味わえる…のですが写真を撮るにはカナダ滝に近すぎるんです💦カナダ滝があまりに大きすぎて、ここからカナダ滝全体を収めるのはなかなか難しいです。
そこで、写真を撮るのにおすすめなのがGrand View Observation Deck。
カナダのクルーズ船ナイアガラ・シティ・クルーズ乗り場の近くにある展望台で、テーブルロックからは徒歩15分程かかります。ここならば3つの滝と、カナダ滝からあがる水煙まで1枚の写真に収めることができます。滝からは離れているように思われるかもしれませんがここでも滝音がごうごうと聞こえて、滝の勢いも実感できるポイントです。
カナダでクルーズ船に乗る予定の方は乗船前後にでもよってみてください。クルーズ船の体験談はこちらの記事にまとめています。クルーズ船はナイアガラの滝の超定番アトラクションです!アメリカ側、カナダ側どちらからもクルーズ船が出ていますが、2国の船の違い、おすすめの選び方についても紹介しています。
アメリカ側:ナイアガラ・フォールズ州立公園
住所 | 332 Prospect St, Niagara Falls, NY 14303 |
時間 | 公園は年中無休 |
駐車場 | メインの駐車場は公園内に3か所 時期により値段が変わるので詳細はHP 1日最大で$15 1/1、11/23、12/25は閉鎖 |
HP | https://www.niagarafallsstatepark.com/niagara-falls-state-park |
五大湖の一つエリー湖から流れるナイアガラ川は、アメリカにあるゴート島によってアメリカ滝・カナダ滝に分けられ、さらに小さなルナ島を挟み、アメリカ滝とブライダルヴェール滝に分かれていています。
ナイアガラ川にかかる橋を渡ってゴート島に行くと、アメリカ滝を上からのぞき込める展望スポットや、川幅1キロ以上もある雄大なナイアガラ川の流れを見ることが出来ます。道も整備されていて、滝の音を聞きながら気持ちよくお散歩できるのでぜひ足を運んでみてください。
人気アトラクション『風の洞窟』もゴート島ですよ~
プロスペクト・ポイント
ゴート島へ渡る前にあるのがProspect Point、アメリカ滝を真横から見られるポイントです。ナイアガラ川が落ちていく断崖を横から見ることができます。
ナイアガラの水は近くで見ると緑色がかっていることが分かります。これは毎分60トンの速さで流れる水が石灰岩(白・薄い緑色)の地層を削り、その岩粉が水に溶けだしているからだそうです。地層上部の石灰岩だけではなく、その下の地層に含まれている塩なども溶けだしているんだとか。そうやってどんどん地層が削られて滝の位置が移動してきたんですね…自然はすごい。
ルナ・アイランド
アメリカ側で1番のおすすめポイントはルナ島付近です。地図ではCave of the Wind Lockoutというあたりです。アメリカ滝とブライダルヴェール滝がごうごうと落ちていき、滝の力を感じられます。
ここからはCave of the Wind(風の洞窟)を体験している人たちも見えます。風の洞窟は、ブライダルヴェール滝の近くを階段と遊歩道で降りていくアトラクションです。黄色ポンチョの人たちが、柵を越えて打ちつけるブライダルヴェール滝にわざわざあたりに行くのが見えます(笑)「お~お~みんな濡れてるな~」と楽しく眺めていたら、下からものすごい勢いの風が吹き上げ、私たちも滝ミストにやられました。
風が下から強く吹き上げるので滝の水が舞いやすく、このあたりは虹が良く見えます。二重の虹が見えたらラッキー🌈
テラピンポイント
ゴート島の先端、カナダ滝に一番近い展望ポイントがTerrapin Pointがです。アメリカ側からはカナダ滝の馬蹄形をきれいに捉えることはできないですが、滝つぼからあがる水煙とカナダ滝に落ちるナイアガラ川の急流を近くで見ることができます。
カナダ滝に向かうナイアガラ川の川幅は1キロ以上。日本だと台風が通りすぎた後にしか見れないような水の量と勢いです。そんな勢いの水が1キロ以上の幅で流れるなんて、自然の規模の違いに驚きます。動画は川の音がすごいので音声注意です。
私たちはレインボーブリッジを渡り、カナダからテラピンポイントまで歩いてきました。アメリカの入国ゲートからテラピンポイントまで、まっすぐ歩いても25分はかかります。本当はゴート島を一周しようと思っていたのですが、日差しがあって結構疲れてしまいここで引き返しました。
「島をもっと楽しみたい」、「歩くのはしんどいんだよね…」という方は、1日$3(大人)のトロリーバスがおすすめです。ゴート島を周回するバスで、テラピンポイントの反対側まで足を伸ばすことが出来ます。
歩きでもバスでも、熱中症にはご注意を~
まとめ
この記事ではナイアガラ周辺のおすすめ展望スポットを紹介しました。
おすすめ度:★★★(アメリカ、カナダどちらの景色も見なきゃソン)
- 滝の全体を捉えるにはカナダへ行くべし
- アメリカ側は滝の景色は劣るが、水の勢いを感じられる
- 夜景を見るならやっぱりカナダ側
どうしても時間がない場合は滝が良く見えるカナダ側へ行くのがおすすめですが、とはいえアメリカ側の景色も捨てがたいです。ナイアガラの特徴である透明度が高い緑色の水や、川の勢いを体感できるのはアメリカ側です。
夜景をみる場合はカナダ側がおすすめです。アメリカ滝もライトアップされますが、イルミネーションショーや花火はやはりカナダ滝をバックに見るのが人気です。夕方になるとカナダへ入国する人が増え、渋滞が予想されるので早めに動いてください!
ここまで読んで頂きありがとうございます。
この記事がお役に立てれば幸いです☺
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