こんにちは、肉料理ナンバーワンはすき焼きでしょ、ゆきです!アメリカ東海岸のとある田舎で駐在妻してます。
「海外ではブロック肉が多く、なかなか薄切り肉が売っていない」というのはよく聞く話でしたが、最近は日本食スーパーの進出や、オンラインのアジアスーパー「Weee」のおかげで冷凍の薄切り肉が手に入りやすくはなりました(Weeeって何?と言う方はこちら)。
しかし冷凍薄切り肉……高くないですか?そして、本当においしいですか!?!?渡米したばかりの頃は冷凍の薄切り肉を使っていたのですが、日本とは比べ物にならないほど高い一方で、肉臭くておいしくない!せっかく買ったのにこの臭さ…満足度はダダ下がりでした。
そんな悩みを解決すべく購入に踏み切ったのがミートスライサーです。アメリカのスーパーには薄切り肉はないですが、おいしそうな赤身のブロック肉がたくさん売っています。これをスライスすれば安いし、なにより新鮮でおいしいのではないか⁉これが予想通り…自分たちでスライスした薄切り肉はめちゃくちゃおいしかったんです!!
この記事では、我が家の生活の質を爆上げしてくれたミートスライサーを紹介します。
この記事でわかること
- 購入したスライサーの本音レビュー
- 第3者の評価、口コミまとめ
- お肉をスライスしてみた体験談
スライサーを買ってからは、炒め物、肉じゃがなどの日本食レシピはもちろん、焼き肉、そしてちょっといいお肉をスライスして絶品すき焼きが簡単にできるようになりました!写真たっぷりで紹介します!
ミートスライサー
商品概要
我が家はこちらのスライサーを購入しました。
購入時のお値段は$100超で、ケチな私はちょっと悩みましたが初期投資と思い決断しました。大きさは40×26×28センチ(15.5×10.38×11インチ)、重さ3.9kg(8.53lb)、商業用ミートスライサーよりもコンパクトですがそこそこ大きいです。刃はステンレス製で17.7cm(7インチ)あります。
部品はこちら。このスライサーは部品を全て取り外せるのでお手入れがラクなところもメリットのひとつ。使用後は食材の破片が刃や台の隙間にどうしても入ってしまいます。このようにパーツをすべて分解できると、細かい部分の掃除がラクでおすすめです。
スライスの厚みは0~20mmまで1mm単位で調整できます。手元のレバー(写真の〇で囲った部分)を回すと刃と食材を置く台の距離が変化し(写真の⇔部分)、スライスできる厚みが変わります。好みの厚さに調整したあと、台の上に置いた食材を板で抑えながら前後に台を動かしてスライスします。
スライスした食材は左側からぺろ~と出てきます。スライスしたての薄切り肉は、その手間をかけてもおつりがくるくらいのおいしさです!もとはブロック肉のため、お肉の内側は酸化が進んでおらず鮮度は抜群。どうやったらこのおいしさを伝えられるのでしょうか…、文字でしか書けないのが悔しいです!(笑)
スライサーの選び方・ポイント
ミートスライサーを使ってみたからこそ分かる、スライサー選びの重要な点がこちら。
- スライサーの重さ&横幅は適切か
- 食材を抑える板がしっかりしているか
- スライスされた食材の落ち方
1点目はスライサーのサイズです。もっとコンパクトで安価なスライサーもありますが、小さ過ぎる&軽量過ぎると案外使いづらいと思います。スライスする時には食材に刃が当たるように、台の上に置いた食材を板でぐっっと抑える必要があります。写真の親指の色の変わり具合を見て頂ければわかるかと思いますが、この時ある程度力が必要です。
スライサーが軽いと、食材を抑えた時に土台がぐらつく危険があります。その点このスライサーは約4kgあり、持ち運びの際には重いですが、安定感は問題ありません。また、食材をのせる台の大きさも要チェックです。スライサーの横幅が小さ過ぎると食材が台の上にのりきらず、まずスライサーにのせるために食材を包丁でカットしなければいけなくなります…手間ですよね💧スライサーを選ぶ際は重さ(安定感)、横幅も考慮するのがおすすめです。
ポイント2点目は食材を抑える板がしっかりしているか。スライスするには、しっかり食材を刃に押し付ける必要があるため、食材を動かないよう固定する板が重要です。このスライサーの食材を抑える板は厚みがあり、さらにトゲトゲが食材を捉えてずれないように固定してくれるので使いやすいです。食材を抑える板の使用感も見てみてください。
3点目はもっとも重要なポイント、スライスされた食材の落ち方。これ、大事です。
このスライサーは刃と土台の足元があいていて、刃の下に置いたトレーにスライスされた食材が落ちるつくりになっています。そのおかげで、一心不乱にスライサーを動かせば、いつの間にか備え付けのトレーに勝手に薄切り食材の山ができています。
ところが刃の下にトレーがおけないスライサーは、スライスされた食材を手で受け止め、自分でトレーに置いていかなければなりません。刃の側に手を持っていくのもちょっと怖いですし、片手でスライスするようなかたちになるので負担も増えます。スライサーを選ぶ際は、スライスした食材がどのように出てくるか、動画などで確認してみるのがおすすめです。
ちなみに、耐久性を考えて刃はステンレス製のものが良いですよ~
スライサーの使い方
使い方の一例として、我が家のお肉スライス方法を紹介します。今回は骨付きサーロイン肉を買ってきたので、まずは包丁でブロック肉を半分に切り、骨を外します。もちろん、骨がないブロック肉であればそのままスライサーにのせて薄切りできます。
お肉をスライスする時のポイントは、押すとやや指が入るくらいの固さまでお肉を冷凍することです。お肉が常温だと、スライサーの刃にぶつかる時にふにゃっと曲がってしまい薄くスライスできません。経験上、完全には凍らない半冷凍くらいのお肉がスライスしやすいです。
お肉の部位や脂の入り方によってスライスのしやすさが変わるため一概には言えませんが、我が家は冷凍庫で小1時間ほどお肉を休ませてからスライスしています。ちなみにサシが多いお肉ほど脂で刃が滑ってスライスしづらい一方、赤身の牛肉、豚肉は慣れてくると常温でも薄くスライスできるようになりました。
身がしっかりしている赤身のお肉はスライスしやすいです~
スライスしたお肉がこちら!お箸で持つと向こうがすけて見えるくらいの薄さにスライスし、すき焼きにして食べました。日本のすき焼き用お肉ほどサシは入っていませんが、赤身だからこそお肉の濃い味を楽しめます✨脂が少ないため「もういいや…」となることもなく、胃もたれすることもなくたっぷりお肉を味わえます(健康を考えると、それが良いかはわかりませんが舌は満足)
残りのスライスしたお肉は平たく並べてラップで包み、お肉の種類を書いたメモと一緒にジップロックに入れて冷凍します。
ちょっと手間ですが、この時1人分用(80g)、2人分用(150g)など、重さを測って冷凍しておくと後がラクです。いざ料理で使う時は、必要な個数分お肉パックを解凍するだけ!朝、お肉パックを冷蔵庫に入れておけば夕方には解凍も終わります。お肉をスライスする日は忙しいですが、日々の料理の支度はめちゃくちゃ手際が良くなりました✨
お肉の形によってはスライスしづらい部分もでてきます。うまく切れずに厚くなってしまった部分や切り落としは、焼き肉のたれで焼いたり、カレーのお肉に使ったりしています。
厚いと言っても1cm未満で、焼き肉用にちょうど良い厚さです~
使用後は全てのパーツを外し、刃や台を洗います。このスライサーは全部のパーツを簡単に分解できるので、掃除がしやすい点もメリット。我が家は刃やステンレス部分は手洗いしていますが、プラスチック部品は食洗器に入れてしまっています。
掃除後はモーターに潤滑油=バセリンを塗るメンテナンスも重要です。スライス時は刃を回転させるためにモーターが動きますが、滑りが悪いと焦げ臭い匂いがしてきます。モーターに過度に力がかかると故障の原因になりますので、面倒ですがバセリンを塗って滑りをよくするお手入れは欠かせません。
どのスライサーでも、モーターに摩擦力がかかると故障しますよ~
掃除が終わったら安全ロックはめて片付け完了です!安全ロックをすると食材を置く台が固定されるので、スライサーを棚から出し入れする時などに安心です。
口コミ評価
インターネットで調べた口コミを、メリット、デメリットの両面からまとめまてみました。
「見た目はチープだがスライスはしっかりできるので、お値段の割に満足」という声が多くありました。刃はステンレスですが、お肉を抑える板などはプラスチックでできています。見た目がチープと言えばそうなのですが、「プラスチックだからこそ(商業用スライサーと比較して)軽量でコンパクト」とプラス評価されている部分でもありました。
また、今回口コミをいろいろと読んで、皆さんお肉以外も良く切っていることが分かりました。Meat Slicerという名前なので我が家はお肉のスライスしかしていませんでしたが、確かにチーズ、野菜、パンのスライスも使用用途に含まれていました。切れ味が悪くなったら刃だけ取り換えることもできるので、自由な使い方をしている人が多いようです。
我が家は頭が固かったです(笑)
一方ネガティブ意見です。
「掃除が面倒」という声が一番多かったです。これはどのスライサーにも共通で致し方ない点です…。我が家は掃除の手間を省くために、スライサーを使う日は牛・豚をまとめ買いをしてきて一気に片づけます。
「部品の耐久性が不安」という意見もありました。我が家は使用して1年経ちましたが、今のところトラブルはありません。バセリンでモーターのお手入れをしたり、お肉をスライスする時はあらかじめ骨を外したり、極度に刃に負荷がかからないようにすれば(要は通常使用していれば)問題なく使えます。
ご参考
Amazonでは商業用スライサー(Commercial/Professional Slicer)というものも売っています。商業用はスライスできる食材が多かったり、スライスの精度がよく、より薄いお肉が作れたりと魅力はありますがお値段は張ります…。
我々はいつか帰国する駐在家族なので大人しく家庭用を購入しましたが、「よりこだわりたい!良い物が欲しい!」と言う方は商業用も候補に入れてみると良いかもしれません。
高品質過ぎるかぁと思い自重しましたが、やっぱりよさそうです~
まとめ ミートスライサーで脱ホームシック!
今日はChef’s Choiceのミートスライサーを紹介しました。私たちの評価は星5つ★★★★★、買ってよかったです!
確かにオンラインスーパーや日系スーパーで薄切り肉は手に入ります…、しかしスライスしたてのお肉を食べたことありますか⁉アメリカの新鮮なお肉で作った薄切り肉は断然おいしいです。おいしい薄切り肉が簡単に手に入るようになったことで、牛/豚しゃぶ、焼き肉、すき焼き…がんがん我が家でやっています。
初期投資が必要ですが食生活の質が確実にあがるミートスライサー、検討されてみてはいかがでしょうか?
⇒お手入れに必要なバセリン(スライサー専用のクリームもありますがバセリンでもOKです)
そのほか我が家の超おすすめ、題してQOL爆上げ商品の記事はこちら。アメリカに来て購入したもの中でも特におすすめのものたちです。合わせてご覧ください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
この記事がお役に立てれば幸いです☺
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